丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

殿、ご乱心!

2008年02月09日 | お子様
 チビ太郎は時代劇好きである。この前までは「居眠り磐音」にラブラブだったが、年が明けてから「鞍馬天狗」が始まって、今はもうすっかり鞍馬天狗の虜になっている。
 鞍馬天狗のテーマがテレビから流れると、慌てて隣の部屋からオモチャの日本刀(それも大小二本ざし)を持ってきて、それを傍らにおいてテレビを観賞。
「うおお?! なんであんなに強いねん?! おおおお?! 消えた、消えたで?! すげーっっ!! どんだけ高く飛ぶねん?!」
 テレビの前で、目をハートにしながら喚きまくっているチビ太郎。いや、あのね、ボク。あれは特撮ですから。カメラワークですから。
 番組が終ると、鞍馬天狗になりきって刀を振り回しながらひとしきり殺陣の練習。ピアノの椅子から飛び降りてみたり、子供椅子に片足乗せてポーズを決めてみたり。勿論、寝るときも枕元に刀を並べて就寝。大佛次郎も草葉の陰でさぞかし喜んでいることでしょうな(笑)。

 そして、その晩。草木も眠る丑三つ時……。

 疲れて爆睡している私の足元に、人の気配が……。
「はっ?! 何奴?!」
 慌てて飛び起きた私の目の前に、オモチャの日本刀(しつこいようですが、大小二本ざし)をぶら下げたチビ太郎が幽鬼の如く、ゆら~りと立っているではないか。
「うぬっ?! 殿、乱心されたか?! 母ちゃんの寝首をかきに参ったか?!」
 いや、咄嗟の事なので、さすがにそこまでは言いませんが(笑)、日本刀をぶら下げて立っているチビ太郎に仰天したのでした。
 吃驚している母ちゃんを尻目に、刀を持ったまま私の布団にもぐりこんでくるチビ太郎。……このチビ太郎、明け方近くになるといつも自分のベッドを脱け出してきて私の傍らにもぐりこんでくるのが習慣になっているのでありました。

 いやぁ、驚いた(笑)。てっきり子天狗にそっ首かき斬られるのかと思ったよ。それにしても、寝ぼけていても刀を手放さないなんて。お主、なかなかやるではないか。金剛山の天狗の家にでもホームステイしてくるかい?
 
 


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2 コメント

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天狗のご一家? (弥勒)
2008-02-10 06:41:21
おはようございます。
ちえぞーさんは天狗の母やったんですね。(笑)

一度、チビ太郎君とお手合わせ願いたいものです。
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天狗座座長 (ちえぞー)
2008-02-10 22:56:03
>弥勒さま
うちは天狗座でございます(笑)。
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