丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

もしもしカメよ カメさんよ

2007年09月10日 | 四方山話
 我が家の唯一のペット、ミドリガメのまるちゃん。亭主の愛情を一身に受け、金魚の餌を貪り食いながら、日に日に巨大化していっている。うちに来て、まだ三ヶ月ほどのはずだが、明らかに来た当初より、一回りデカくなった。この調子ではガメラになるのも遠い将来ではなさそうだ。

 そのカメだが、勿論飼い主は亭主なので私はほとんど触る事がない。しかし、時々亭主がカメの世話をする時間のない時には、
「餌、やっておいて!」
 と、命令(笑)され、仕方なしに世話をするハメになる。
 餌だけでいいと言われても、彼(彼女?)の居室である洗面器が彼のウ○チで汚れていたら水を換えてやらなきゃなぁ……、という気分になってしまう。そこで、カラス除けの金網を取って、洗面器を覗きこむ。
 そしたら、まぁ、あなた。このカメの可愛くないこと! 私の姿を見るや否や、風呂場で遊ぶゼンマイ仕掛けのおもちゃみたいな勢いで、洗面器の中を逃げ惑うのだ。
「こりゃあ! カメ! 言われもなくそんなに怯えるとは、何事じゃ!!」
 そう怒りながら、カメをつまみ上げるとこれがまたパニック状態で暴れまくる。
「うりゃうりゃ、そんなに母ちゃんが怖いんかい。」
 そんな悪態をつきながら臨時の水槽に入れてやると、まさに右往左往の大騒動。
 洗面器を洗って、水をすっかり換えてやって、中に戻してやると、これがまた、ジタバタジタバタと慌てふためいて隠れ家の中に潜り込んでいく。
 一人取り残された私としては、憤懣やるかたなし……といったところだ。

 亭主にその話をしたら、
「僕が換える時には絶対そんな事はない。」
 と言われてしまった。
 あのカメ、よほど私が怖いらしい。

 ふん、何かあったら私がアンタの面倒を見なきゃならんのだからね。せいぜい可愛いフリでもしないと、水換えしてやらんぞ。
 
 そんな負け惜しみをカメにつぶやく私なのであった。
 
 


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