丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

元祖・純愛ドラマ「愛と死をみつめて」

2006年03月12日 | レビュウ

 「愛と死をみつめて」が来週放送されるらしい。実は小学生の頃、伯母の本棚から埃をかぶっていたこの本をひっぱり出して読んだ覚えがある。顔面をガンに侵された大島みち子さんと大学生・河野実さんとの往復書簡集だ。その当時の感想は「ふーん、可哀想だなぁ。こんな人たちもいるんだなぁ。」程度で、ミコとマコには申し訳ないようなシンプルな感想しか持たなかった。まぁ、恋愛のレの字も知らない小学生なんでその辺は許してください。
 何故か凄く印象に残っているのが、ミコさんが熱烈な阪神ファンだったということ。阪神が優勝した時のマコさんへのお手紙には「阪神が優勝してもの凄くうれしい! もう死んでもいいくらい嬉しい!!」みたいなことが書いてあった。私が高校生になって阪神が優勝した時にふと「前回の優勝って、ミコさんが生きていた頃なんやなぁ・・・。」と、思った。(・・・どんだけ優勝してへんねん。)それは初めてミコさんが少し身近な存在として感じられた瞬間・・・。

 世間は「セカチュー」以来の純愛ブームで色々なパターンのドラマがあるようだが、どうも個人的には純愛というのは好きではない。だいたい何を持って純愛というのか、その辺がどうも理解できない。肉欲がついてこなけりゃ純愛なのか?それなら私の青春時代なんぞは純愛だらけやっちゅうねん(笑)。それはそれで楽しかったけど、今にして思えばちょっと損した気分・・・(爆)。
 片方が死んでしまうのは反則だ。ミコさんは可哀想だけれど、恋愛のいわば頂点で死んでしまったからこそ美しい部分のみが残るわけで、それもどれだけたっても色褪せない美しさを保つわけだ。やっぱり長~い時間をかけて酸いも甘いも味わいつくし、それでもなおかつ心に残っている輝きこそが真の純愛なのではないかと・・・。
 実際、残されたマコさんは大変な思いをしたそうで、「あんな恋愛をしてしまうと、違う人と結婚するのも大変やで・・・。」と、リアルタイムで映画を観た母が言っていた。ましてその恋愛を公のものにしてしまったから余計に大変だ。それも実名で・・・。今なら間違いなく個人情報保護条例とやらにひっかかる。今度のドラマではその辺の事も描かれるようで、今までとは少し違った視点になるのかもしれない。
 しかしながら、好き嫌いはともかくとして久しぶりにドラマを見てみようかな。小学生の時分には感じなかった感動を、改めて感じてみるのも悪くはないかも・・・などと考えている。(でも長いからなぁ・・・。観る時間があるかな。)

追記:ちなみに広末涼子と大島みち子さんは顔立ちが良く似ている!



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2 コメント

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お久しぶりです。 (カノン)
2006-03-19 11:18:43
ご無沙汰しています。と、いうよりもやはり初めまして、でしょうか。すみません。

私もこの話は、小学生の頃、漫画で読みました。でも、あのレントゲン写真とか顔の大きなガーゼとかの「病気」そのものが怖くて、怖くて、もう恋愛云々よりも「怖くて悲しいお話」としか思えませんでした。もう少し時間が経ってから島かおりさん?主演の昼ドラを見て、またあの百恵・友和コンビでの映画化候補に挙がって話題になっていたのが、私の中での記憶の最後でした。原作を読んで、「若き命の日記」を読んで涙ボロボロでしたが、メール・携帯のこの時代にまさかリメイクされるとは思いませんでした。フィクションでない、実話というのは、本当に重いですね。

往復書簡の朗読形式の舞台で、堺雅人さん(マコ)で「舞台化」して欲しい、なんて少し思いました。無理ですよね~~~(笑)。
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いらっしゃいませ (ちえぞー)
2006-03-20 09:43:49
カノンさま

 お久しぶりでございます。以前にも暖かいコメントを頂いておりますよん。毎度ありがとうございます。



 堺さんのあの柔らかボイスでマコですか・・・。ラジオドラマかなんかでやってもらえたら絶対聴きますね。NHKのFM(青春アドベンチャーかな、やっぱり)あたりでしてもらいたいですねぇ。きっと号泣します。

 ちなみにテレビ、観ました。泣きました。一生懸命生きるのは大変ですが、美しいですね・・・。
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