丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

紅いピラニア

2010年09月09日 | 四方山話
 八月の終わりにチビ太郎の学童で夏祭りがあり、売れ残りの金魚をどっさり引き取ることになった。和金が七匹、出目金が六匹、計十三匹。
 この事実に一番どっぷりはまったのが、我が亭主。去年の亀もそうだが、亀やら金魚に深い愛情を感じるようだ。その日(といっても、もう夜だったが)のうちに空いているペットショップでカルキ抜きやら餌やら、ポンプやらを買い求め、うきうき(?)しながら金魚たちを迎え入れた。
 そして翌日にはペットショップめぐりをして、水槽、石、水草(人口)、なんかの薬、その他諸々を購入。えらい熱とお金のかけようだった。ただでもらった金魚なのに、どんだけお金かかんねん(笑)。

 さて、そんな亭主の愛情をあざ笑うかのように出目金は次々と死んでしまい、あっという間に一匹になってしまった。どうも出目金は和金よりも少々弱いらしい。それも一匹だけになると和金にいじめられるので、一匹だけ金魚鉢で独居である。あらまぁ、贅沢だこと。

 夏祭りから二週間が経ち、金魚達もようやく新しい環境に慣れたようだ。すいすいと水槽の中をご機嫌に泳いでいる。

 ……それはいいんだけどさ。

 やたらお腹をすかせるのだ。それも尋常な餌のねだり方ではない。人影を見つけるや否や、その人影に向かって突進。アクリルの壁に沿って、全員で縦になって泳いでいる。それも時々水面からジャンプして「餌くれ~! 餌くれ~! はよ、喰わせ~!!」と大騒ぎなのだ。
 その様子ときたら、ほとんど金魚にはみえまへん! 血の匂いを嗅ぎつけて獲物に群がるピラニアばりの突撃能力!!
 下手に指なんか突っ込んだら、絶対食べられる(笑)。

 あまりにもえげつない騒ぎようなので、ついつい餌をやってしまうのだが、こんな調子でやってたらあっという間に大きくなって、コイみたいになってしまうに違いない。

 う~ん、恐るべし! 紅いピラニア……。


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