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その子猫はお母さんとはぐれてしまいました。お母さんを探して子猫はあちらこちらを歩きまわり、大きな声で呼び続けました。でも、お母さんは見つかりません。お腹が減ってきました。雨も降りました。雷も鳴りました。怖くて寒くてひもじくて、それでも子猫は力いっぱい必死でお母さんを呼びながら、歩き回りました。
何日か経って、もう子猫はふらふらでした。お母さんによく似た猫がいると思って近づくと、それは大きなガラスに映った自分の姿でした。もう、動く元気もありません。子猫はそこに座って大きな声で泣き続けました。
しばらくすると、大きな怖そうな人間がやってきて手を伸ばしました。
きっと食べられてしまうんだ!!
子猫は必死で逃げようとしましたが、大きな手に捕まってしまいました。思いっきり噛みついてやりました。人間の手からは血がぴゅうぴゅうでましたが、それでも人間の手は子猫を捕まえて、小さな箱の中に子猫を放り込みました。
真っ暗で狭い箱でした。不安で不安でたまりませんでしたが、意外に箱の中は温かく、子猫はいつの間にか眠ってしまいました。
どれくらい経ったでしょうか。明るい光が差し込み、子猫は目を覚ましました。人間の声がします。なんだかわからないけれど、少し様子が違うような気がしました。恐る恐る顔を出すと、そこには人間が二人いました。さっき捕まえにきた人間とは違うようです。
人間は子猫をそっと箱から出し、ふかふかしているタオルの上に乗せました。そして目の前にいいにおいのするお皿を出しました。そこには白いミルクがたっぷり入っていました。子猫は無我夢中でミルクをなめました。
つづく……。
……というような訳で、実家に新しい猫がやってきました。ちなみに、子猫に噛まれて血が出たのは、私です。職場の植え込みでびゃーびゃー鳴いているみすぼらしい子猫を流血沙汰の大騒動の末、なんとか保護し、実家に引き取ってもらいました。保護した直後に大雨&木枯らし一号。子猫の命はなんとかつながったかな…と安心しました。
ぼろぼろの子猫は茶々と名付けられました。生後三カ月になるかならないかくらいの女の子(多分)です。
ちびっこのくせに、噛む力は相当で左の人差し指がエライ事になっています。
ま、これからもよろしくね、茶々どの。出来たらなんぞ恩返しでもしておくれwww。あんたの命、助けたったんは私やで。
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