丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

逝く人 来る人

2009年01月09日 | 四方山話
 年が明けて、はや八日(あ、もう九日だ)。仕事も始まったし、学校も始まった。今年は正月の曜日のまわりのお陰で、休みがいつもよりも少し長かった。いいのか悪いのか(笑)、ま、それは置いといて。
 長い休み(と言っても、一週間だけど)をはさむといつも心配になるのが、担当している利用者さん達。なんせ九十歳前後のお姉様・お兄様ばかりなので、いつ何時アチラにお引越しされるかわからない。だから休み明けに顔を拝むとほっとする。もっとも一週間の空白は認知症を進行させるのには充分で、たいてい皆、ぼーっとしている。元の状態に戻すのに一週間から二週間はかかる。戻らない事もあるし……。
 毎年と言っていい程、正月明けには誰か逝ってしまう。今年もお一人、天国へと転居された。不安要素はいくつかあったので、もしかしたら入院なんて事はあるかもしれないとは思っていたが、ぽっくり、あっさり、アチラへと逝かれた。
 毎度の事ながら、「嗚呼、私はこの人のために何か出来たのだろうか」と考えさせられる。

 その人が逝った日、同僚に孫が生まれたという話を聞いた。「行く年、来る年」じゃないけれど、逝く人あれば来る人あり。こうして命は入れ替わり、世代は交代していく。そしてその営みを脈々と、延々と続けていくのみ……。
 人の世とはまさに川の流れの如し。


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