滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

1993.08.13-14 南アルプス/塩見岳

1993-08-14 18:39:38 | 中部地方の山と滝
1993.08.13-14[塩川~三伏峠~本谷山~塩見小屋、塩見小屋~塩見岳~塩見小屋~本谷山~三伏小屋~三伏峠~塩川]
天気予報はよくないが休日を自宅でじっとしているなんて耐えられない。南アルプスに向かって車を走らす。お盆休みなので山小屋は混雑しているだろうと、テントを担いで登ることにする。2泊3日の予定で食料とテントなどを詰めると20kgを超えた。この荷物を担いでの急登で有名な三伏峠への道は結構きつかった。休むと次の歩き出しが辛いのでほぼ一気に登ったため三伏峠には予定より早く到着。本来ならここでテントを張り明日山頂を往復するつもりだったが、まだ十分に時間があるので塩見岳小屋まで行くことにする。ここから急にザックの重さが体にこたえてきて小屋に到着する頃はかなり疲れてしまった。予報通り天候も怪しくなってきている。テント場はすでに色とりどりのテントで埋め尽くされており、近くのピークの風の吹きさらしの場所にしか設営できるところはなかった。ここの水場は小屋裏約10分下ったところにあり、下りはよいが疲れた体に登り返しはきつかった。夜半から雨が降り、あっという間に暴風雨となった。何もさえぎる物のないこの場所はまともに風雨を受け、今にもテントが飛ばされそうで眠ることはできない。遠くで雷鳴も聞こえだし、これはやばいと夜中にテントを撤収。小屋に潜り込もうと扉を開けると玄関にも人が寝ていて今さら入れる余地などない。やむなく軒下でテントに包まって寝た。早朝何人かに遭難者と間違えられたのか、大丈夫かと声をかけられる。包まったテントから登山靴を履いた足だけ出しているのだから間違われても仕方がない。でもこれは結構快適で、ぐっすりよく眠れた。周囲が明るくなる頃むっくり起きだす。外はまだまだ風雨がきつい。朝食を作るのが邪魔臭く、小屋でビールを買い朝食代わり。さてどうするかと迷うがここまで来て山頂に行かないなんてもったいない。ほとんどの人は引き返す中、荷物は小屋の軒先にデポしておき風雨をついて山頂目指す。1時間余りで山頂着。途中数名に会っただけ。山頂は立っていられないほど風が強い。視界は10m先は見えないほど。すぐ引き返す。小屋に戻り、荷物を担ぎ三伏峠への道を引き返す。朝食は缶ビール1本だけなので下りとはいえバテ気味。昼食を作るのも邪魔臭いので、非常食の餅とカロリーメイトでごまかす。予定では山上でもう1泊する予定で天候も回復しつつあるが、何もかもびしょぬれでは今日テントで寝るのも辛い。そのまま一気に塩川にかけ下る。


登りはずっと樹林帯で展望がきかない。三伏峠手前でようやく樹林の間から塩見岳がその姿を現した。奥に見えるのは間ノ岳かな?


小河内岳の向こうに荒川岳が見える


コバイケイソウが咲き乱れる峠に人が立つ。奥の山は小河内岳付近の稜線




稜線を本谷山に向かう途中から塩見岳を見る




本谷山手前のお花畑。ミヤマシシウドの白い花とオタカラコウの黄色い花が競って咲いている


塩見小屋に到着。天候は下り坂で塩見岳が雲に隠れようとしていた


夕方、少しだけ雲が切れて遠くの山が見えた。仙丈ヶ岳を望む


間ノ岳と北岳


テント場からは中央アルプスが見える


中央アルプス。中央が空木岳でその左に百間ナギの白い谷が見え南駒ヶ岳がある。空木岳の右の山は熊沢岳でその右奥に御嶽山がのぞいている


中央アルプス、今度は駒ヶ岳方面。尖っている山は宝剣岳


中央アルプスより少し北に目を向けると北アルプス穂高連峰が見える




仙丈ヶ岳のガスが切れてきた


手前の尾根(北荒川岳)のむこうは農鳥岳から間ノ岳、奥に北岳と続く


農鳥岳をアップで


雲と稜線のコントラストが美しい



2日目は風雨が強く視界も効かないため写真は撮らず


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