面白かったです、この本。
著者はフェラン・ソリアーノ。
2003~2008年までバルサで最高責任者である副会長を務め、低迷期にあったチームを現在の地位にまで建て直した役員の一人だ。
物事の裏には必ず論理があり、その原因を突き詰めていくことで進むべき道を見出していく。
バルサでの実体験を元にとてもわかりやすく記してくれている本だ。
正直最初は敬遠していた。
バルサ関連の書籍があふれているのを見るにつけ、また流行に敏感な日本人向けに書かれた本かと思ったからだ。
だが、書店で実際に手に取りパラパラと読み進めていくうちに、僕はついレジに並んでしまっていた。
購入して3日で一気に読んでしまった本書。
特に、アメリカの心理学者ブルース・タックマンが提唱した「タックマンモデル」をもとにチームが機能するまでに経る4つの段階を説明した3章は興味深く読ませてもらった。
今の職場もそうだが、「対立」が起こると自分の立ち位置にとても悩む。
教師としての価値観が確立されていないからか、どの意見も「間違っていない」と感じ、どちらかといわれると本当に頭を抱え込んでしまう。
とある先輩からはこういわれた。
「シッポ振ってるだけではダメだ」…と。
そんなつもりはなかったのだが、そう感じる人もいたらしい。
僕はいろんな方の価値観を見聞きし、自分なりに納得できるものに消化し、
子どもに還元していきたい。
そのために今すべきことは何か。
面前の評価に一喜一憂するのではなく、
その時々のベストな指導を子どもに行うための方法を模索し続けること。
自分の選択・行動に責任を持って取り組むこと。
それしかないっしょ。
…なあんてことを考えてみた今日この頃。
もうすぐ32になるしな…