HIRO伝説

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(AKB的人生論)田名部生来 本当の自分出し「飲みドル」キャラ!

2015年01月17日 08時45分02秒 | Weblog

 実家はマンガ喫茶のよう。本棚にはマンガがいっぱい。サブカルチャーが大好きな両親の元で育ちました。幼い頃からマンガやアニメを見たり、ゲームを楽しんだり。マンガを読むようになったきっかけは「ドカベン」です。ストーリーはもちろんですが、登場人物一人一人のキャラクターが立っていて、おもしろい。私は殿馬選手のファンでした。ひょうきんに見えるけど、実は根が熱くて、器用な面を尊敬しています。

 「ドカベン」から学んだ個性の大切さは、AKB48の活動でも役立っています。私が「ドカベン」が好きだと知って、「娘と同じ年ですが応援しています。頑張って下さい」と握手会に来て下さるファンの方もいます。ドカベンファンは世代が幅広いです。

 サブカルチャーでも、とりわけ夢中になったのが特撮ヒーロー。父と母、姉の4人家族でテレビの最新作はもちろん、昔の作品もビデオで見ていました。「キカイダー01」のヒロイン役だった志穗美悦子さんに憧れました。母と同じ名前の格好いい女の人と認識し、「特撮ヒーローを将来の職業にしたい」と思いました。AKB48に入ったのは、アイドルから特撮ヒーローを目指したいと思ったからです。だけど当時はまだ13歳。滋賀県から上京しなくてはなりません。AKB48もまったく無名のアイドルグループだったので、母や祖母は「大丈夫なの」と心配しましたが、最後は父が「行っておいで」と送り出してくれました。

 AKB48劇場での初公演は家族で見に来てくれました。私は緊張で顔面が真っ白でしたが、舞台を見た父は「これからもがんばりなさい」と言ってくれました。私はAKB48の活動以外に、舞台にも時折、出演の機会をいただいています。勝野洋さん主演の「鉄道員(ぽっぽや)」の芝居に出演したときは、「こんなすてきな作品に出られるチャンスはめったにないから、死ぬ気でがんばりなさい」と激励し、終わった後も「良かったよ」と言ってくれました。でも、何度か演出家のようにダメ出しされました。私自身が失敗した場面は父も必ず気づき、「滑舌が悪い所はちゃんと直しなさい」と言われたことも。「わかってるよ」と思いながらも、うれしかったです。

 AKB48に入ってしばらくは、オタクな面は封印し、アイドルらしく振る舞っていました。学校に通って、終わると劇場公演。同期生の仲間と楽しくすごし、部活動のような感覚がありました。そのうち進学だったり、別の世界を目指したり、仲の良かったメンバーらが卒業していきました。いちばん仲の良かったメンバーが卒業したときには、失恋したかのように胸にぽっかり穴があいた気持ちになりましたが、同時に部活ではなくて仕事なんだ、という意識も芽生えました。部活のような感覚でいた私に、母は「いつ滋賀に帰ってくるの」「何のために東京にいるの」と連絡してきましたが、そのたび「私は帰らないよ。この仕事がやりたいの」と返していました。だけど、仕事として結果を出せない限りは父母も納得してはくれません。

 その頃から私はサブカルが好きな本当の自分を前面に出そうと決めました。正直言うと、無理にアイドルらしくしようと、自分を隠すことに違和感もあったんです。サブカルの聖地、秋葉原で活動しているというのに。「アニメが好き」「アキバが好き」と言うようにしました。最初は劇場のMCが中心でしたが、2011年にブログが開設されると、アニメ、マンガを話題に毎日、更新。コスプレ姿も披露すると、ファンの方にも喜んでもらえました。

 セーラームーン、プリキュアとヒーローの衣装を着るのは楽しい。「ヒーローになりたい」「あの衣装を着てみたい」という子供の頃からの欲望は今も続いています。特撮女優になるためにアクションの稽古もしています。

 そんな私が、今もっとも話題にしているのがお酒。「飲みドル」というキャラクターになりました。お酒も父の影響です。親戚一同が集まったときにのんでいる姿を見て、私も成人したら飲むのかな、と思っていました。20歳の誕生日に父にすすめられたシャンパンで、おいしさを覚え、「私、お酒好きだ」と感じました。初の日本酒はお参りにいった神社のお神酒。それもおいしかった。ビールは苦そうだなあと思っていましたが、いざ飲んでみると「うまいぞ!」。父と一緒に家や居酒屋で飲むのが中心ですが、舞台の打ち上げでも飲みます。全国ツアーで九州に行ったときの打ち上げでは焼酎を飲みました。日本酒、ビール、焼酎すべていけるようになりました。

 普段はビールですが、たくさんの種類があって、奥が深い。ビールの資格も取ってみたい。とことん突き詰めるのは、やはりオタクだからでしょうか。お酒を飲む機会は多いですが、家で父と最近のアニメや仕事の話をしながら、静かに飲むのが一番気持ちいい。酔った父が、言ってくれます。「何があっても味方だから」「一番のファンだから」「お父さんもがんばるから、おまえもがんばれよ」と。AKB48に入って8年。父からのダメ出しは少なくなりました。いつかヒーローになって、親孝行がしたいです。

次回はAKB48の西野美姫(みき)さんです。