daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

家長制度(1)

2014年09月14日 | 宮沢賢治-鑑賞
宮澤賢治が「家長制度」を書いたのは20歳の時だったようです。

そしてそれから十年、30歳で「オツベルと象」を発表している。

さらにその翌年、賢治31歳のときには警察の聴取を受けている。

賢治の作品を読めば解るけれど、民主的思想が咎められたと思う。



4百字詰め原稿用紙2枚分の短編「家長制度」に私が感じたこと、

読んで直ぐに「オツベルと象」の筋立てにソックリだって思った。

「オツベルと象」は加害者と被害者が絡み合ってて解りにくいし、

「家長制度」も誰が加害者で、誰が被害者なんだか判然としない。



お人好しに向って懸命に「起きなさい」って呼掛ける作者がいる。

それで寝惚けていきり立つ人がいるし、眠ったままの人も多いの。

いきり立つようでは絶対に駄目で…それは寝惚けてるからだけど…

そうすると被害者までが加害者になり…バッカじゃないって思う。



そんなことも考えないで、いきり立つ人は大勢いらっしゃいます。

勿論「オツベルと象」も家長制度の仕掛け・仕組みを語っている。

それにしても「家長制度」ってそんなに悪い制度なのでしょうか。

やっぱり警察に引っぱられることをしてた賢治が悪いのじゃない?


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