この秋、
ご近所を巻き込んで大騒動!?があった。
うちの畑に父さんがまいた「豆」
夏のうちに急成長して、
ひょうたんのツルを追い越し、
なんと大胆にも
ひょうたんを覆い尽くすほどの
繁殖ぶりだった。
まるで、
「ジャックと豆の木」のように
ひと晩で天まで届くかの錯覚さえ
感じさせた。
私はおもしろがって見ていたが、
父さんは、
実がなれば相当のもんだと勘定していた。
近所のおばちゃんは、
「こりゃ、山ン中でなってる、
食べられん豆だあな。」
と言っていたが。
秋になり、
じゃらじゃらと実が下がり始めた。
その数……
か、数えられません。。。
はたして、食べられるのか、
まるで毒きのこならぬ、
毒豆のように言っていたおばちゃん。
これは食べられるはずだと言い張る、父さん。
周りにこの豆を食べたことがある人はだあれもいず、
私が食べてみようという、
言いだしっぺもいない。
仕方なく
私がしぶしぶ、煮しめに入れてみたが、
赤く、パリパリになり、
結局食べなかった。