実習生宿舎の惨劇

昨年の実習生はホントに良い子で、宿舎もスゴいキレイに掃除をして帰国して行った。
キッチンは彼の中国での仕事が料理人だけあって整然としている。
過去4人中3人は餃子を作ってくれたが、流石料理人昨年の子が一番うまかった。
やっぱりね、他の二人の餃子は中国独特の香辛料を使っていて、ちょっとクセがあるかなって感じだったが、彼のはその独特の香辛料のクセがなく、日本人好みかなって思っていた。

話を戻そう。
彼は掃除を完璧にしていってくれたのだが、僕がミスをしてしまったのだ。
彼が冷凍室に鹿肉を残していたのを忘れて、電気を停めてしまったのだ!!
電気を停めて数日後に気付き、冷凍室の鹿肉を片付けたが、どろどろに解凍された鹿肉は悪臭を放ち、嗚咽が止まらなかった。
冷凍室の鹿肉の量をみなさんはどう想像しただろうか？
パック500グラム？１キロ？
イヤごみ袋に入れられ5キロ以上冷凍されていた。
ごみ袋に解凍された鹿肉を捨てた時なんて、殺人鬼かと思われやしないか？と思ったわ。
人を殺してバラバラにする人って逆にスゴいわ!!
鹿肉は片付けたが、冷凍室には血が滴っていた。
冷凍室の血はその内に乾くのか？
それを拭き取った方が良いんじゃないかなと思い、あの日のままだった。
そして、恐る恐る冷凍室を開ける。
オェ～!!
嗚咽で涙が止まらない。
吐き出すのを我慢して、とりあえず換気すべく窓を開ける。
冷凍室はあの日のままだった。
宿舎にあるタオルと言うタオルを全て集め、冷凍室内を拭く。
一拭きしては嗚咽、一拭きしては嗚咽。
食器洗剤をまく。
何とか臭いの中和に試みる。
この滴った血は冷蔵室に行っているのでは？と思い、これまた恐る恐る冷蔵室をオープン。
衝撃的な光景が目に飛び込んでくる。
マジかっ!?
マジでか!?
冷蔵室はキレイに片付けられていた。
ただ一つ、ただ一つだけ『モランボン餃子の素』が置いてあった。
えっ!?
うまいと思っていた餃子、餃子の素使っていたの～(T_T)
そらゃあ日本人好みの味だわ!!

スケジュール

本日の予定は次の用な感じだった。
ビニールハウスにて温度管理をした後、昨日の懇親会会場駐車場に置きっぱなしの車を、嫁が病院へ行く8時40分に便乗して車を取りに行く。
9時に農家二件の家に用事を足しに行く。(アポは取ってある)
10時友人が電気柵の件で話を聞きにビニールハウスまで来る。
お昼前、上発地出荷部会総会で部会長が迎えに来る。
午後は農協予冷庫へ肥料を取りに行ったり、実習生宿舎の掃除をしようと思っていた。

朝いきなり予定を崩される。
オトンが病院8時半だと言うではないか。
何だと!?
昨日「明日は？」と確認した時は何もそんなこと言ってなかったのに。
8時半にオトンを病院へ連れて行き、嫁が8時40分に家を出る前までに家まで戻って来るのか？
そうなると急いで、ビニールハウスまで行き温度管理などの作業を行い帰宅せねば。
大急ぎだ!!
オトンを病院まで送る時間までに帰宅すると、「病院明日の予約だった」
(怒)
ボケッぷり半端ない!!
その後、車を取りに行き、その足で先輩農家宅へ。
二件とも立ち話して、ビニールハウスに戻って来ると、ちょうど10時で一分も遅れず友人が来た。
彼は昨年500本トウモロコシを作り、全滅の被害に電気柵を決断したようだ。
だが、家庭菜園に毛のはえた程度に、そんな大金を掛けられるのか？
いろんな疑問に思っていることを次々説明してあげる。
電気柵や野菜作りの話を一時間ぐらいしただろうか、彼が帰って少し仕事をしたら11時半だった。
すると、直ぐに今度は上発地出荷部会部会長から電話「今から迎えに行きます」と。
農協資材課の片隅で監査報告と引継ぎ、延べ10分。
農協までの往復の時間の方が長いわ!!
こんな二人しかいない部会の会計監査と引継ぎなんて、玄関先で十分だ。
もしくは、昨日の契約部会総会の前にやれば十分だ。
玄関先を使わず、わざわざ農協資材課の片隅を借りて、お昼の時間に出向くのだから、飯ぐらいあるかと思ったが、何もなく帰宅。
そりゃあ部会費残るわ!!

午後実習生宿舎の惨劇は後半へ続く