不思議な匂い

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昔、腎臓を患っていた白にゃんはお別れの数日前から酸っぱい匂いがしていた。

リンパ腫が腸を圧迫していた先代ネコは、無理な治療をせず吐き気止めとかの対処療法。

やっぱり、数日前から酸っぱい匂いがした。

 

恐る恐る、ネコさんの匂いを嗅いでみる。

日なたで寝ているネコさんからは、本当ならちょっと埃っぽいようなお日様の匂いがする。

・・・知らない匂いがした。

鉱物のような？薬っぽいような？形容できない匂いがした。

身体の中の抗がん剤の匂いなのかも知れない。

酸っぱい匂いがしないから安心したのと、お日様の匂いがしないのが悲しい、複雑な気持ち。

 

今日は細胞診の結果を聞きに行く。（ほぼ、リンパ腫で間違いないのだけど）

ネコさんは元気だ。普通に元気だ。

まあ、一応連れて行くけど。抗がん剤ってどれくらいの頻度で打つのかなあ。？

居間の冬支度をした。

さっそく寒がりのばーさんが温風ヒーターを付けたら、ネコさんが特等席に寝たよ。

保護色みたいな絨毯の上に寝ているよ。