雲の上を歩くひと

日常生活や、過去を振り返っての
回想日記(←ボケ防止のために綴ります。)

少年法

2012-02-21 00:24:30 | ~おもうこと~
本日、最高裁において「光市母子殺害事件」は元少年の死刑確定で終結する見通しとなった。1999年の事件発生当時から今日に至るまで、この事件に関してわたしは深い関心を持っていた。一つはあまりにも凶悪な犯罪事件であったこと。犯人は当時18歳の未成年者であったこと。そして何よりも被害女性の夫であり被害女児の父でもある本村洋氏が何度も記者会見の場で理路整然と自分の思いを述べている姿に心を打たれた。本村さんの口から放たれる言葉の一つ一つが胸に響くのである。自分の感情だけでなく、社会から見た少年法の問題、被害者側の人権全ての考えをまとめ冷静にそして完璧にまで言葉に出来るのは、今まで見てきた事件の中ではおそらく本村さんしかいなかったと思う。


本村さんとわたしは同い年である。事件発生当時23歳の若さで最愛の妻・子供を失った。わたしが23歳の時、まだ社会に出たばかりで色んな出会いや日々たくさんの刺激があった。社会人としてスタートを切り、仕事・家庭においても日常生活が常に新鮮であった。見るもの、聞くもの、全てをがむしゃらに吸収してきたのが20代であったと思う。30代はその糧を身につけいい意味で落ち着く、腰をすえる時代だとわたしは考える。


仕事を持ち、妻も子供もいる生活、人生で一番の輝かしい20代。それが犯人によって描く数々の夢が突然断たれた。20代から30代にかけての13年間ずっと闘わなければならない状況はほんと過酷だったと思う。支援者ばかりでなく、少年法の絡みで本村さんを批判する者もいただろう。とにかく今は「本当に本当に長い間、一生懸命闘ってこられましたね。お疲れさまでした」と伝えたい。そしてこれからの新しい人生をどうかスタートさせて下さいと。


現行の少年法は加害少年の人権が守られたりまた手厚く保護される傾向にある。少年に対してこのような規定をおくのは、未成年者の人格の可塑性に着目しているためとされているからだとか。


今回の事件だけに関わらず少年法が争点となる時にわたしが思うのは「被告人の家庭環境や精神状態も色々あるだろう。それは分かる。だけど!!成年、未成年と言い争う以前に、人を殺したり傷つけたりしたらいけないというのは幼少の頃から分かっていませんでしたか?」と


この事に関して未成年だから、高校生だから、中学生だから、小学生だからはほんま関係ないと思う。軽い物事の善悪に対する認識力は10代では欠ける部分があるかもしれないけど、絶対にやってはいけないこと!は皆、幼少の頃から共通の認識としてもちあわせていると思う。


必要以上に手厚く守られる少年法、改正を強く望む。

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