雲の上を歩くひと

日常生活や、過去を振り返っての
回想日記(←ボケ防止のために綴ります。)

最期をどこで迎えたいか その3

2013-07-05 00:00:46 | ~おもうこと~
「え~なんですか?それ?私90歳まで生きよう思うてますもん」現在87歳の孝子。先生との会話をいつものように笑いながら答える。きっといつものように、先生も笑いながら受けながしてくれるのを期待しているかのように。


「そうじゃなくて!!○○さん、ほんまに最期はどこで迎えたいかきちんと考えておいた方がいい。」


毎回の受診では、孝子と微妙にズレた漫談を繰り広げる朗らかな雰囲気漂う先生だけど、この時ばかりは真剣だった。笑った時の、半月の目が今日はしっかりと目を見開いたまま孝子をじっと捕らえていた。



同時に家族側もきちんと現状に向き合わなくてはいけないと気付かされた。



「遠い未来じゃなくて、近い未来だから。自宅で最期を迎えたいか、病院か ちゃんと今から考えて欲しい。」先生は、上っ面じゃなく孝子のことを真剣に考えそう告げてくれたと思う。


不思議なんですよね。病院から帰宅後今日もいつもと変わらなく孝子と一緒に食卓で夕飯を食べていて。これが近い未来には違った景色が見えていて、永遠には続かないかと思うと。孝子は孝子で「もう!先生あんなこと言うから私はショックやわ!!」と言いながら、よく食べるしテレビを見ては突っ込みを入れながら大笑いしているし。



でも、きちんと考えなくてはいけない。本人の希望や、人生でまた会いたい人、今まで行きたかったけど行けずにいた場所(小旅行になるかな?)を聞いて叶えてあげたい。
家族って、最期を迎えるにあたって本当の意味でお互いに向き合えるような気がするのは私だけであろうか。



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