ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

今日の1冊 「真相 マイクタイソン自伝」 著マイクタイソン

2016-01-05 01:29:05 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

マイクタイソンほど漫画みたいなボクサーはいない。
私はボクシングってスポーツはあまり好きではない。
だが、好きではないのに面白いとは思う。
この矛盾わかる人にはわかるかと。

マイクタイソンは小さいのにまず強い、そして魅せる。
私が学生の頃、2回日本に来て試合をした。
田舎に住んでる私の周りのボンクラ同級生はとにかく生で見たがり、東京まで弾丸ツアーを企画してて。
くそ田舎のガキが自分達でツアーを組んでマイクタイソンの試合に行くって、、そんくらい人気があった。
格闘技やボクシングはプロレスではないから、あっと言う間に試合が終わる事があり客の大半は「もう終わりかよ」となる。
だが、タイソン全盛期はとにかく凄い、負けないどころか1ラウンドKOは当たり前。
しかも相手が漫画みたいに吹っ飛ぶ。
人間が殴って吹っ飛ぶなんて漫画としかいいようがない。
とにかくもう、田舎のガキまで魅力するにはわかりやすい強さで、1ラウンドKOしても怒るどころか「すげー」となるわけ。
もう、ほんと強かった。
しかもタイソンは小さいんだよ。

マイクタイソンは日本の糞田舎のガキ達がツアーを組んで行くくらいの人気だったんだ。
私も生で観たかったが、やめたんだよなー。
チケットが高かったからね。

タイソン全盛期、いきなり逮捕、そして刑務所へ。
出所後、あっと言う間に返り咲くってのもまた凄かった。
とにかくもう誰がどう見ても強すぎた。
だが、しまいに喧嘩沙汰だの離婚だの不倫だのと騒がしくなり、しまいにリング上で耳を噛むという、、。
とにかくメチャクチャになった。
そうこうして引退。

人生どうなってたのか?気になったので読んだよ。
なんと約700ページ
少しずつ、少しずつ、少しずつ読んでやっと読み終わったが、とにかく濃い人生を送っている。

ボクシング、麻薬、セックス、浪費、裁判、街中のただの暴力

↑これの繰り返しなだけなんだけども(笑)
自己嫌悪も繰り返し、麻薬も繰り返し。
たぐいまれなる才能を持ってる奴が金を手にして堕落、ってなパターンに見えるのだけど、本を読むとそんな単純なものじゃないように思える。
なんか、育った環境と性格そのものがかなりあるように思いましたが。
タイソンはとにかく我慢強くないし目先の事しか考えられないという性格で、それはボクシングやる前から。
本は凄まじく面白い。
特にボクシングで成り上がってく過程はやはり凄い。
練習しなくてもチャンピオンの座を防衛してんだもんな。

あと、、、やはりというべきか、、

ボクシングの八百屋についても少し触れていてスポーツエンタメ業界も狂ってるとわかる。
八百屋というと語弊があるかもだが、ドーピング検査のすり抜け方がバカな方法だったり、判定する奴らへの賄賂だの、試合する土地の差別意識もかなりやばい、、

とにかく面白いです。
タイソン好きなら買って読むのをオススメします。




■■■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)









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今日の1冊 「認知症 「不可解な行動」には理由がある」佐藤 眞一

2015-11-17 03:16:44 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

中学生の頃に、某バンドの曲でボケ老人についての歌詞があり笑って聴いてたりしてて。
「上手い事言うなあ」なんて大笑いしてました。

徘徊、暴力、性的な行動、色んなパターンを生み出す認知症。
脳の中が前から気になってたんだけども。

よくよく考えると、医者のような知識なくてもフに落ちる。
わからなかったのは本人達も苦しんでいるという事。
なんかさ、ボケだし悩みないみたいに見えるが。
そうだよなあ、イライラしてるから暴れたりするわけだし、旅に出たいから徘徊なんだよな。

記憶が逆行してるわけなんだよ。
1番楽しかった時代、1番楽しかった時間、この逆で辛かった時代、辛いのを乗り越えた時間。
この時間に戻るらしい。
だから、初恋の人と歩いた海岸とかさ、「待ち合わせあるから行かなきゃ」とかね、、、。
そんで歩くんだが、住んでる場所は違うし、例えその場所に着いたって風景全て変わってるし。
そこでさらに混乱、、、。
徘徊→混乱、、。
しかも家族が無理矢理車に乗せてまた病院に送りかえすわけだ。
本人にしてみたらさ、わけわからんよなあ。
初恋の人と待ち合わせしてるだけなんだよ(笑)
それを止めるわけだしキレてもおかしくないやん?
しかも景色風景変わってるわけだし「あら?ココのはずなんだけど」みたいになって何度も徘徊。
これは家族や病院や施設にしてみたら、脱走なわけだよ(笑)
むしろ「捕まえろ」みたいになるからね、、、(笑)

人間の脳や身体は解明されてないわけだから難しい問題。
だが、認知症とかボケ老人には彼らなりに理由がある行動らしい。
これを理解してると介護の気分は多少楽になるのかなあ。



人間誰もが脳みそも身体も弱っていくわけだよ。
で、ボケた時に過去が出るというのは、言いかえれば素晴らしい道を歩んで行きたいな、と思います。

だってさ、チンピラだの愉快犯だの、ヤリマンだのの道を歩んでたらさ、、ボケた時最悪だよ周りの人。

認知症、ボケは、今の自分とかをあらわすわけだからみっともない道に進まないようにしないとだよね。



オススメな本です。



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今日の1冊 230 「紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす」 武田砂鉄

2015-11-17 02:56:46 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

知識人や文化人で歳下の方が出てくるような年齢になっている。
知識人や文化人は面倒くさい人であるのは間違いがないが、「誰かが言わないと」って問題を定義してるから必要だと思います。
バンドとか詩人とかさ、そんな感じで自分の変わりに言ってくれる人は必要で、尚且つ権威があればなおさら良いよな(笑)

歳下の文化人や作家や知識人の本を最近手にするようになった。

この「紋切り型~~」は結構売れてる本で。
ぶっちゃけ、私より歳下。
なんか、笑ってしまった。
本読んで笑ってしまったよ。


年寄りの「今の若い奴らはホントの貧しさを知らない」とかに対しかなり噛み付いていて、「うるせー、ジジィ」「うるせー、ババァ」と、言ってもイイのではないか?みたいな事が書いてあり。
何故言って良いのか、な理由が切々と真面目に書いてたりしてんだが、文章がインテリなのでふざけてんだか真面目なんだかわからないって感じです。

年寄りのビンボー自慢、ねえ、、「うるせーよ」と言ってはいけない空気確かにあるよなあ。

これ、本に書いてあんだけど。
コレを言ってる老人がタチが悪いのは、同じ時間に生きていない人と対話できないと言う事だ。
「それは違うだろ」と言う人は同じく老人でないと話ができないと言う点にある。
今の時代、貧しさの意味が変わってんだよな。
福岡で、「おにぎり食べたい」って言って死んだ奴いたし、、シングルマザーなんか一部凄まじくビンボーだろ。

話がズレました。
この本は「こんな社会はどうなん?」てな昔から知識人や文化人がテーマにしてる本なんだが、若い人が書いたから話題になってる。
面白いですが、「いや、それは違います」「まだ若いな」な部分も勿論あるんだけど、この手の本はそういう感情含めて楽しむものだしね^_^

オススメかな。









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今日の1冊 229 「民主主義ってなんだ?」高橋源一郎 SEALDs

2015-11-09 02:34:31 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

ガキが何かをしようとすると、とりあえずは叩くのが日本の大人。
若い頃、親や先生の言う事なんか「うるさい」とか皆思ってたのに大人になるとガキに色々言うよね。

SEALDsをかなり凄まじい勢いで叩いてる人は認めないだろうがとにかく若い奴らが嫌いなんだろうな、と。
それは1番醜悪な大人だったはずなんだけどね。

若い奴らが頑張ってるのに、大人が叩きまくれば何も変わらない。
が、ガキはとにかく自分の考えが全てで、大人が叩きまくればさらに意固地にり。
あとさ、ガキはガキだから失敗もするし、考え方が変わっていく。
失敗して大人になっていくわけで。
失敗したり喧嘩したり考え方が変わってくうちに社会人として中堅くらいの歳になり大人に自然となってく。

この本は、そんな珍しくも何でもないガキと作家の対談本。
内容はこんな感じ。



↑内容だけ見ただけで腹が立ったら完全にオヤジとおばさん(笑)
いや別に彼らの味方ではないし支持もしないが。
ただなあ、若い奴らが頑張ってるのに横から口を入れる大人はどうなん?てな話。
彼らの年齢なんかさ、どうせ上手く行く事なんかないんだよ(笑)
口先だけなんだが、本人達はそんな事思ってねーんだよな。
若さは素晴らしいよ、敵なんかいないと思ってるわけだし。

彼らの考えがわかる1冊



ただなあ、、あんま健全でない気がするんだよな(笑)
そして何より責任者が不在なんだよな、これはホント若さの象徴のような組織だよ。
あとね、、気になるのはさ、事が政治なもんだから結局大人に上手く操られてる方向なんだよな。
TVやマスコミで意見を表明するなんてさ、出す事にゴーサイン出すのは大人達なんだよね。
だがガキだから「自分達のやった結果」とか「世論を自分達が変えた」みたいなさ、、それはさすがに気の毒というかさ(笑)
褒めて目立たせるようにする権力をもってるのは大人、奴らを蹴落とそうとして権力使うのも大人なんだよね。
それに気がついてないからガキなんだけれど。
ただ、普通に叩く大人もどうかと思うんだよな。
普通に叩くってさ、、、自分がガキの頃忘れた醜悪な大人なんだよな。

まあ、ガキがなんかやってもずっとは続かないからね。
微笑ましくみとるよ。
ただ、彼らは多少キモいかな、と(笑)
政治と宗教とマルチはいつの時代も友達なくなるぞ、、とは思う(笑)
そもそも若い奴らを説教できる立場じゃないんだよな、、、








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今日の1冊 228 「ライブハウス文化論」

2015-11-09 02:11:05 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。
以前はライブハウスばかりで。
毎日行ってた時代もありますが、最近は普通の方よりは多いけど20歳ライブ好きに比べたら全然、みたいな感じで。
歳だの感性だの色々あるけどライブハウスは大好きだ。

ライブハウスは日本はとにかく矛盾が多い商売で、客はバンドなのか?バンドを見に来た客が客なのか?な感じで普通の商売とは全然違う業種だ。
ライブハウス文化も今はとっくに定着しているが歴史や内情を知ってる人は少ない。
音楽ファンでもライブハウスの歴史は知らない人が多いしライブハウスの店員さんも今は知らない人の方が多いはず。

ライブハウスは何故ラブホの近くにあるのか?
同じ人気なのにノルマがあるバンドとノルマがないバンドがあるのか?
本当のお客様は誰なのか?
何故ライブハウスのトイレは汚いのか?
ライブハウスの税金、脱税、ジャスラックへの支払いとかの話。
ライブハウスによって出るバンドやジャンルが偏るのは何故なのか?
よくよく考えて見るとただの貸しホールなのに何故ドリンク代払わなければならんのか?


色々と謎が多い業界で。
上記の答えは知ってるから、あえて謎を書いてみたけどそれは長く通ってたから私は知ってる。
知ったかぶりとかでなく、大抵の人は知らないんだよね。
だけどさ、よく考えるとホントに謎が多いでしょ?
ただの土建屋のジジイが経営してたりさ、かなり脱税に近い事やっとるはずなんだが国税に上げられた、なんて話聞かないでしょ?
ホント色々おかしいんだよ。

この本は、ライブハウスについて詳しく書いてあります。
しかもご丁寧な事に、何故ライブハウスが若い奴らに認知されるに至ったか、まで詳しく書いてあって日本のロックシーンが断片的に勉強できます。

オススメでし。





ライブハウス、良いよね^ ^










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