ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

書店同士の戦いとただの客の私について

2012-06-23 00:21:07 | 日記
こんにちは。本願寺月光蟲です。
蒸し暑い日が続いてゲンナリしています。

私は23区に住んでいて繁華街への出入り口は新宿とか吉祥寺です。
気がついたら子供の頃住んでいた糞田舎より東京の生活のが長くなりました。

子供の頃から本屋とレコ屋とスーパーが好きだったりして。
糞な田舎でも個人経営の本屋もかなりあった。
昔は大型書店は少なく、田舎でも「少し大きい書店」は個人経営が多かった。
東京へ出てくる前に行きつけだった本屋が数店潰れた。

理由はコンビニ。
ジャンプなど漫画雑誌、女性誌、エロ本はコンビニの時代に。
この時代すでに書店は淘汰されていた。
身近に学校や繁華街があれば儲からなくても糞田舎の個人経営でも食えていたが、それが永遠に続くと思ってた個人経営は潰れていく。
生き残った個人経営の書店は「中途半端にでかいスーパーに出店してた」か、「地元の美容院だのラーメン屋」だのに配達をしてたとこだけになった。
若者の本離れはいつの時代でも叫ばれてるし、私が子供の頃もそれは言われてた。
だが、大抵の人は雑誌程度の好みはあるわけで。

だが、コンビニは意識を変えたわけで雑誌「ついでに買っていく」商品から「主力商品」として雑誌は売れ線商品に。
個人経営本屋VSコンビニの時代、ジャンプは過去最大部数(今も抜かれてないはず)になっていきました。
だが、結果はコンビニ圧勝。
独占禁止法で本は値引きできない、そりゃ自転車だの飛ばして行かなくても身近なコンビニで雑誌を買うに決まっている。これは利便性の問題だ。
だから生き残った個人経営本屋は「配達」「老人」「本好き」な奴らが集まる店だけに。
大型書店は紀伊国屋がシェアを誇っていた。
この時点でまだ個人経営本屋でも少なからず生き残ってた。

次に来たのが実はツタヤ。
忘れている人が多いと思うから言うが「ツタヤ書店」だ。
レンタルビデオで業績を伸ばしたわけだが元はレンタルレコード店。

このレンタルビデオチェーンバブルやハリウッド映画バブルと共に急成長。
当時VHSが当たり前だが相当かさ張るわけで、戦略もあいまって地方に続々とでかい店を出していく。
レンタルビデオとレンタルCD、そして本、他ソフトコンテンツを一挙に扱うわけで、そりゃ集客力が違う。

雑誌はコンビニ、好きな漫画が出た時はツタヤで、というのがあっという間に浸透。
今はツタヤだけではなくジャスコだのイオンだのが大型娯楽施設として似たような事を先にツタヤはやってた。

コレで雑誌と漫画しか読まないヤツは街の個人経営の本屋なんかに行かなくなるのは当たり前。
独占禁止法で値引きもできないんだし。
この時代、紀伊国屋は「大きさ」で対抗。

CD屋でもスーパーでもそうなんだけど「タイトル数」が多いってのはそれだけ選択肢が多くなるわけで客にとっては便利この上ない。

個人経営の本屋は専門書に強くなるしかなくなるが、元々「親の仕事を継いだだけ」「本屋は儲からないみたいだけどのんびり暮らしたい」とかでやってた連中ばかりなので生き残れるわけがない。


今でも、どこかの街に個人経営の本屋ができたりするだろう?
だが、「ただの本好き」程度では成り立つわけがない。
画面の前の貴方の街の場合どうだろう?
今の時代に開店した個人経営本屋、実はわりとある。(もちろん閉店もひっそり)
が、大抵3年もたない。

私、今23区に住んでいますがここ5年で4店できて4店みんな潰れた。
それは何故か?
経営感覚もあるだろうしネット通販、ウェブマガジン、アイフォンにアイパッドなどでも読める電子書籍、色んな問題がある。

92,3年の頃の東京は不景気の波に押されフリーター難民ばかりになってるのに、レコ屋は増大。
CDは200万枚だの売れてた。
本屋といえば、全国のツタヤが日本全国に行き届いた。
紀伊国屋は場所を選んで競合しないような場所に。(ツタヤは郊外型、紀伊国屋は繁華街)

92,3年以降になると「コレじゃいけない」と誰が思ったのかはわからんけど、中規模から大規模な本屋チェーンが。

私の買い物への繁華街は新宿だが、そりゃもう凄い個性的になっていった。

青山ブックセンター
紀伊国屋は2つ
マイシティ(今のルミネエストの上の山下書店)
小田急、京王、主なデパートや百貨店でも書店売り場の面積をでかく。

でかい本屋だらけで、ある意味嬉しい悲鳴。
そしてジュンク堂、ブックファーストへと。

各チェーンには個性があった。
が、それに気がついたのはみんな「●●が閉店」となった時だ。
潰れてから「あそこは画集が強かった」とか「あそこは参考書が強かった」とか。

今の本好きにはわからないかもだけれど、当時でかい本屋のチェーンはみんなあんまそんな事を考えずに閉店を知った時に「自分の嗜好」がわかったんだよね。
今はネットもあるし、「自分の好きそうな本がある店」とか調べられるが今はネットでそのチェーンの傾向も調べられるし良い時代だ。

しかし、この中規模~大型書店の乱立ってのが業界自体おかしくなっていく。
「広ければ広い程、色んな本が置いてある」なんて、今の本好きは最初から思ってないわけだよね。
結局、「商売」てのを考えた場合、ベストセラーをどんだけ切らせないか、が基本になっていく。
レコ屋でもなんでもそうだが大抵の商売の場合は「人気」というものが商売になるわけで。

が、本屋の面白いとこは、例えば紀伊国屋とジュンク堂が同じ面積があるとしても品揃えが全く違うとこに面白さが客としてはある。

紀伊国屋は老舗でベストセラー商法を長い歴史の中で知っているので、本好きにしてみたら金太郎飴書店などと昔言われていて、個人経営も紀伊国屋と同じ商売をしていた。(エロ本専門店は別)。ようは「出版社押し」な本とベストセラーだけ並べてるって事。

中規模~大型書店出店のピークは2千年代初頭だった気がするが、先日新宿のジュンク堂は閉店。

他、中規模もほとんど閉店から縮小、移転など・・・。

面白いのが同じチェーンでも面積とスタッフが違うため「どうしても同じような品揃えにならない」のである。
私はコレにおいては本部の意向もあるだろうけど、書店で働くスタッフの違いがかなりあるんではないかと思ってたりする。
見事に同じような品揃えをしているのは紀伊国屋だけ。

ジュンク堂新宿とジュンク堂渋谷だと実はもう全く違う。
いやもうね、渋谷の方には悪いけど新宿店の品揃えというかセンスの問題があるような気がする。
でも、だからこそ面白いとも言えるのかもしれない。

面白い事にココにきて個人経営本屋も変に増えてきている。
紀伊国屋の劣化版みたいな個人経営ではない店ほど生き残ってる状況。
これがほんと面白い。

本て、ある意味性に似ている気がする。
細分化されすぎていて、個人の嗜好に沿う本をいかに揃えるかかもしれない。
大型書店には良さもあるが、個人経営も面白いのかもしれない。
本は男の性欲と同じで、細分化されすぎている。

「ただ、裸がみたい」だけなら紀伊国屋にいけばいいわけだが、「カブトムシとクワガタが喧嘩してるのを観て自慰したい」みたいな変態もいるかもしれないし、「俺、放火しないとちんちん立たない」とか言う奴もいる。
コレは本でも似たようなもんでしょ?
性癖と同じだから、今こそ本屋さんはビジネスチャンスなのかもしれないよ。

ありとあらゆるジャンルの本があり、おみせ、ネット、素人のブログ、など世の中は文章で満ち満ちている。



「そう、この棚のセンス」ってので、本好きを喜ばせて欲しい。
全国の本好きの書店員さん、頑張ってください
特に「お店」ね。

追記
性と同じと言うと語弊というか、怒る人がいるかもしれない・・・すいません・・。

私が考えた個人経営の本屋のアイディア。

トラックの中に商品である、

「チャンプロード」
「実話ナックルズ」
「ヤングマガジン」
「少年マガジン」
「月刊チャンピオン」
「小悪魔アゲハ」
「gto」
「実話時代」
「特攻の拓」
「ビーバップハイスクール」
「湘南爆走族」


とか、大量に積んで全国の暴走族の集会、右翼の集会、愚連隊、チーマーの集まる場所、地方のドンキホーテの駐車場界隈、などをまわるのだ。
週6で自分の周りの半径2,3個の県をまわれば一人だけでも充分食べていける気がする!

これ、案外移動書店として結構いけると思うのだが・・・。
しかし、、下品な本ばっかだ・・・(笑)


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