春野菜、第二弾です。せりの旬は1月から4月だそうです。言うまでもなく、春の七草のひとつですが1月7日にパックになって売っている春の七草の中に入っているせりはとても小さく、比較的大きいすずしろの合間を縫って見つけ出さなければ埋もれっぱなしです。でも、2ヶ月経てば三つ葉に負けず劣らず大きくなっています。
せりは日本原産でなんと千年以上前から栽培されているそうです。最近流行っている紫や青の野菜も目には新しいのですが、こういう野菜は大切にしていきたいですね。上手に買えば安価(これは、デパ地下でこの倍の量があって105円。)ですし、せりは調理が簡単です。
まずは洗って茎を切ってみて香りを感じましょう。少し鼻にツンとくるような独特の香りがあります。息吹を感じる春の香りです。そして、生のままかじります。程よい苦味、少し酸味もあります。
鍋に浅く出汁をはってぷくぷくと泡が立つまで煮立てます。ぶくぶくでは煮立ちすぎ。ぷくぷくとなったら少し火を弱めてせりを静かに入れましょう。出汁にしっかり浸すようにして、菜箸で触ったりせずに、鍋肌から細かい泡が立ってくるまで待ちます。立ってきたら火を止めて、せりを器に盛って出汁を静かに回しかけます。あれば柚子など飾ってみましょう。食卓に花を添える立派な一品となります。
こんな器に盛ってみれば、土の温かさと春の清清しさを感じ、会話も弾みそうですね。