雲の峰 崩(くず)れ西の端(は) 黒く染む
鷺群れ白く 風に乱(みだ)るる
夢 蔡
沼の中央にある”弁天様”( 小島のこと)は、
青鷺・白鷺(小、中、大)が、子育ての真っ最中である。
いま、鷺の夫婦は、食いしん坊の”子鷺”のために、
2キロほど先で、”蛙・”雑魚”獲りの最中でした。
浅間山から榛名山辺りに立ち上っていた”入道雲”が、
黒雲となって、崩れ始め、あっという間の出来事ーー!
横なぐりの強風と激しい雨です。
狩りの途中の親鷺は、”弁天様”まで帰れません。
巣にいる子鷺たちの事は、運を天に任せるしかありません。
激しい雨風は、1時間ほど続きました。
どうやら雨風は、おさまったようですが、びしょ濡れであります。
乾くのを待つしかありません。----
お前のところの、母ちゃん・父ちゃんは、まだかねーー
「見てくれヨ~! 足元の ”小 鷺”の”子鷺”が、頼ってる感じ」ー
「 オーイーー なんとかしてくれ~
」
【子アオサギ】と【子ゴイサギ】の「 助けて~!」の合唱です。
子アオサギ 「俺が、叫ぶから、お前少し黙っていなー❕」
子ゴイサギ 「 ってやんで~‼ 親が違うんでェ~# 」
まこと、 五月蠅いのですが、”生きてる”証拠です。
強い雨風は、一過性であります。
もう、晴れ間がのぞいてまいりました。
最初に帰ったのは、あまり、遠出をしなった”小鷺”でした。
それから、他の親たちも、次々帰ってまいりました。
本日のところ、弁天小島の騒ぎは、一応おさまりました。
鷺の子供達も、後2~3週もすれば、巣立ちです。
そうして、それなりの試練が、待っております。
「 頑~張ろう~ 翼を広げ~#」
強き雨に 生きることは 耐ゆること
葦叢(あしむら)に伏し 過ぐを待ちゐる
無 才
-----<了>-------
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