IPA(International Play Association, Promoting the Rights of the Children to Play)
の50周年大会に参加して来ました
場所はウエールズの首都、カーデイフです。
45カ国から450人を超える参加者が、「遊び」について
考え語り合うためにやってきました。
会場に入るとまず飾られていたのは、
世界中の子どもたちが作った旗です。
日本から送られたものも飾られていました。
東日本大震災支援の「スマイルプロジェクト」について、
ポスター発表をしてきました。
楽しみにしていたのは、世界中で遊びを研究したり
実践したりする人々と現状について話し合うことでした。
私の参加したワークショップの1つです。
設定遊びと自由遊びの違いについて学ぶセッションでした。
参加者は日本人一名(私)、スエーデン人、ドイツ人、
オーストラリア人、そして英国人でした。
国際的な絆(?)で作られた自由遊びの結果(作品)です。
たくさんのワークショップに参加し交流を深めました。
遊びについて本当に真剣に語り合う4日間でした。
最終日の昼食は、会場近くの公園までピクニックに出かけました。
背の高いプレイワーカーと子どもたちが引率してくれました。
プレイワーカー曰く、「大人は危ないことを知らないから、
みんなで守って公園まで案内してあげよう」とのことです。
子どもたちに守られて公園まで歩く大人。
遊びの大切さを世界に広めようと
子どもたちによって持ち上げられた地球儀。
IPAの大会が終了後ロンドンに移動しました。
National Association of Hospital Play Staffの
年次大会に参加するためです。
そこで日本におけるHPS養成の現状と
スマイルプロジェクトについてお話して来ました。
講師を招いて勉強しているHPSと関係者のみんなです。
久しぶりに前会長のノーマ、HPSETの会長スザーン、
そして日本に来てくれているフランシス、
また新会長、副会長、などなど、
みんなに会えてとても有意義なひと時でした
英国のみんなは日本のHPSの発展を大いに期待しています。
続いて、スタンモアカレッジに行ってきました。
英国におけるHPS養成は現在BTECの管理から
Foundation Degree(準学士課程)に移行中であるため、
このスタンモアカレッジだけが唯一の養成校となっています。
右側が養成コースの責任者アリソンと同僚です。
アリソンはその昔、放射線技師でしたよ。
アリソンとはHPSの教育の在り方について大いに語りあいました。
HPS教育にはReflection(反省)が何よりも大事で、
それを教育の中にもっと取り入れていきたいということで一致しました。
「チャイルドケアの専門家同士なのだから、分かち合うことは大事だよね」と
本当にたくさんの事柄についてアリソンは教えてくれました。
教育はその国の文化や制度が色濃く反映されるものですから、
それぞれの国がそれぞれの養成のスタイルでおこなわれて当然です。
大事なことは教育した結果、その人物がどのような思考と技術と態度を
身につけているかということです。
日本のHPSは、英国やニュージーランド、そして香港にいるHPSと
同じ思考、技術、そして態度を共有していることを改めて確認しました
あっという間の1週間でしたが、世界に出ると小さなことで
くよくよ悩んでいてはだめだなと思えるようになるから不思議です
IPAの次回大会はイスタンブールで開かれます。
日本のHPSのワークショップも
いくつか開きたいなと思いながら帰路につきました