週末講座の修了生代表が心のこもった答辞を修了式の中で
読み上げてくれましたので、ご紹介いたします。
樹々の緑も深まり、初夏を感じられる季節となりました。
本日、私たちHPS養成週末開講講座受講生8名は、修了式を迎えます。
まずは、本日までご指導くださった講師の方々、先輩HPSの方々、事務局の皆さま、
そして私たちを本日まで導いてくださった全ての方に、一同を代表して
心より御礼申し上げます。
思い返してみると、一年前の7月25日、この学校で私たち8名は出会いました。
年齢・職種を越え、同じ志を持ち集まった8名。
はじめての週末講座ということもあったからでしょうか、スタートの時点より共に頑張ろう、
繋がっていよう、乗り越えようとする強い絆があったように思います。
私たちの講義はCLSデブ先生とマリファ先生との出会いからスタートしました。
デブ先生とマリファ先生のキュートでユーモア溢れた笑顔は私たちを癒し、
緊張で凝り固まった心を解きほぐし、温かさとわくわくした気持ちで包み込んで
下さいました。
今振り返ると、あの時の私たちは、言葉を交わす以上に遊びを通して
お互いのことを知ることが出来ていたのだと思います。
そして、すばらしい講師の方にも関わらず私たちを並び、寄り添い、
共に学ぼうとしてくださった姿勢は、私たちの目指すプロの「姿」
そのものであったのだと振り返ります。
いかに自分自身が遊びの材料となれるか、ユーモアのセンスを磨くことが大切かを
学ばせていただきました。
9月、ノーマ先生との出会いは衝撃的でした。
私たちを「仲間」だと言い、厳しくも真剣に向き合いご指導して下さったこと、
感謝しきれません。
1分1秒を無駄にせずに伝えたいという思いと知識・技術を必死になり習得に
励んだことを思い出します。
専門職として現場で切り開いていく上で、日本のHPSになる私たちにも
「出来る」「頑張れ」「諦めるな」と国境を越え強いメッセージをくださったことを
忘れません。
先輩HPSからの講義はもちろん、様々な職業をバックグラウンドに持つ
講師の方々から毎回新しい発見や考え方の転換を教えていただきました。
HPSがいかに広い視野と観点から物事を見る職業かを再認識できました。
そしてまた、子どもにとって「遊び」がどの観点から見た時にも、
どのような状況・発達・病状にある子どもを問わず必要不可欠なものであることを
学びました。
講師の皆さまからは柔軟な心さえ育てていただいたように感じています。
実習は子どもと先輩HPSと密にかかわることの出来た貴重な時間でした。
子どもとの関わりや遊びを一つ一つ振り返り向き合う作業は大変でしたが、
座学では決して学ぶことの出来ない得るものの大きい経験となりました。
出会った子どもたちとご家族に感謝しています。
そして松平先生。一人の人間として、プロの人間として、自分自身を
深く見つめ直す機会を多く与えてくださいました。
メタ・コミュニケーション、ガイドイメージ法からは子どもの持つ力や、
想像力豊かな世界観にこちらが驚かされるばかりでした。
子どもの力を信じ、子どもの世界に敬意を示すためにも教えていただいた
技術の習得に向け、今後もトレーニングを積み重ねていきたいと思います。
週末講座では、常に仕事と新たな学びとの並行線でした。
今までなかったものを職場に持ち帰り伝えることは容易ではなく、私自身
身を削られるような思いになったこともあります。
他の仲間も、一年という長い期間の中、何度も悩み苦しみ、自分自身と向き合いもがき、
それでも前を向きました。ここで諦めてはいけないと思わせてくれたのは
子どもたちの存在があったからこそです。
この一年間を通し、逆境にも負けず、立ち向かう強さを養っていただいたと感じています。
これが一年間という期間の中だからこそ培われてきた私たち8名の強さです。
明日からまた私たちはそれぞれの現場に戻り働きます。
いつも帰った現場に明日からはホスピタル・プレイ・スペシャリストとして
新しい私たちで帰ります。
これから先もそれぞれのフィールドでの活動とはなりますが、このかけがえのない学びと
経験を糧にして、歩みを止めず、互いに高め合い・支え合っていける
仲間でありつづけたいと思います。
最後になりましたが、私たちを取り巻く全ての方々に感謝し、修了生8名の思いを代弁し、
答辞とさせていただきます。
平成28年6月25日
修了生代表