1月23日(土)第8回国際シンポジウム&ワークショップが開催されました。
今年も全国から140名を超える人々が、病気の子どもたちの療養環境や
その改善方法について、そしてホスピタル・プレイについて考えるために集まってくださいました。
心より感謝申し上げます。
矢野智司先生の基調講演では、『大人は実用的な言葉や知識を教える前に、
なぜ幼児に遊び方を教えたり、周囲では実際に見ることもない「キリン」や「ゾウ」といった言葉を教えたり、
あるいは将来役に立つとは思えないおとぎ話を語ったりするのでしょうか』という疑問が投げかけられ、
誰もが当たり前のように大人から教わり、また子どもに教えていることに対して
誰も驚かないことの方が驚きであるということに気づかされました。
大人は、学習発達に役立つことを考える前に違う次元のことを子どもに教え、
現実世界とは違う世界の入口につれていく役割を果たしていること、
子どもは遊びを通して生きることの意味を深めていくことを学び、子どもにとっての
「遊びの必要性と重要性」を改めて感じました。
午後からのワークショップは、それぞれのテーマで5つのブースに分かれて行われました。
参加者の皆様からは、「ワークショップから学ぶことが多く、さっそく職場で実践します!」
という感想をたくさんいただきました。
年々シンポジウムの参加者が増え、HPSの仕事に興味を持ってくださる方も増えてきていることを実感しております。
皆様のご要望に応えいたすべく、今後も様々な場所でホスピタル・プレイの普及活動に努力を重ねていきたいと思います。
講演を快諾してくださった矢野先生、
そして、全国から足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。