Takekida's log

千里の道も一歩から

吾唯知足

2009-05-10 20:01:41 | What`s new ?
不況で構造改革というわけではないですが固定費の削減と良い習慣を身につけることを心がけています。

●外食→自炊、中食への転換
●通信費の見直し 統合、廃止など
●車→自転車通勤への完全移行(悪天候時は除く)
●昼休みに工場外周を走ることによるRUN練不足の解消
すべて無理なくできることばかりですが生活を見直すというのは改めて重要なことだと思います。

禅の言葉として「吾唯知足」(われ ただ たるを しる)
       「欲少知足」(よく すくなくして たるを しる)

というのがあります。満足することをしっているということですがこれはただ節約や我慢をするという禁欲を言っているのでなくいまあるものの中に価値や幸福を見出すということです。欲を我慢するのでなく今もっている物に価値を見出すということ。相対的にでなく絶対的に心の豊かさを得るというのがポイント。 まったくもって自分に足りない領域で常に心の中にとどめていこうと思ってます。京都の龍安寺にこの言葉を彫ったつくばいがあるとのこと。今度、京都に行ったときは是非訪れたいと思います。

肝、焼ける
朝倉 かすみ
講談社

このアイテムの詳細を見る


朝倉かすみさんは北海道小樽出身の作家。小説を書き始めたのは31の時とのことだが既に3作品が賞を受けている。
この「肝、焼ける」は5作の短編集だがそのうちタイトルの「肝、焼ける」と「コマドリさんのこと」が受賞作品の内の2つ。小説現代新人賞:「肝、焼ける」 北海道新人文学賞:「コマドリさんのこと」

「肝、焼ける」とはじれったいなーというような北海道の方言とのことで独身女性のじれったい気持ちを描いた作品。文長としては描写や文脈の裏をきちんと読んでいかないとついていき難いのだが(自分だけ?)その分、情感が出ていて素直になれない気持ちというのがうまく表現されていると思います。

「コマドリさんのこと」もPureな独身女性の20代~40代への変遷を描いている切ない話なのだが情景を淡々とした文調で綴られているのが印象的。逆に感情移入してしまうのが面白い所です。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゴシック式幽霊屋敷 | TOP | 本願寺展 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | What`s new ?