Takekida's log

千里の道も一歩から

廃材に入魂 -Scrap World-

2020-12-07 01:25:44 | What`s new ?
 新栄の山崎マザック美術館で開催されている富田菜摘さんの廃材を用いたアート「スクラップワールド」へ行ってきました。5階の常設展は素通りでしたが子供の目的だった恐竜群(ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス)をばっちり鑑賞。廃材を使ったどこかレトロでシュールな作品群を観てきました。今回特別展の行われている4階はもともと価値のある家具、調度品などが展示されているのですが不思議とその中に溶け込むように77点の作品が展示されており、美術品に昇格した廃材と根っからの美術品というコントラストが面白いところです。アンディウォホールの洗剤のコピーを木箱に張り付けただけの作品「ブリロ・ボックス」が芸術とは何かを問いかけてくれたようにいわばゴミであってもゴミでない世界をまざまざ見せつけてくれた作品でした。恐竜の胴体には扇風機の外枠の網、口の中にはドライヤー、手の爪にはPSのコントローラなどなど…そしてティラノには「ティラ」などとすべての作品に愛着ある名前が付けられています。 今回、山崎マザックの工場から出た廃材を使った作品= カンムリヅルの「マーサ」 が最後に展示されていてこれまた廃材が良い質感を出していて工業製品のゴミに対する価値を見直させてくれます。まさに工業部品の末の廃材のアッセンブリ=組み立てされた作品が工作機械の美術館にいるというのはなんかシュールな感じ好きになりました。
 子供がいたのでそれだけでいっぱいでしたが音声ガイドが無料で借りれるのは素晴らしいところ。(ただゆっくりそれを楽しめるのは子供がもう少し大きくなってからとなりそうですが) 1Fには山崎マザックの誇る工作機械のギャラリーがあり、金属から3D部品が削り出されるデモも見ることがあります。機械系だったのでNC旋盤などを研修で触った記憶ありますが…さすが最新のものはここまでくると美しい。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本人無宗教化のルーツ | TOP | チーム力結集し宇宙を旅した... »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | What`s new ?