Temperature sensitivity of DNA double-strand break repair underpins heat-induced meiotic failure in mouse spermatogenesis
Communications Biology volume 5, Article number: 504 (2022)
精子の形成に温度が重要なことはよく知られており体温では暑すぎるため体外?に出した位置に保管するように進化してきましたが具体的に高温で形成されにくくなる=細胞死するメカニズムが分かってきたようです。精子はいったんDNAを減数分裂:DSB(DNA二本鎖切断) でぶつ切りして再度修復する作業をするのですがその修復作業自体が高温では追い付かなくなる様子。34度付近が最適で37-38ではエラー発生するとのことなので温度管理というのにもある程度ケアする必要を考えておいたほうがよさそうです。精子は種の多様性を保つためにこの減数分裂を行っている背景もあるのでこの作業は必須にはなるのですがなぜここまで温度に敏感に修復するようになったのか?化学反応的に最適な温度があるのはわからなくもないのですが不思議なところだとは思います。むしろ体からやや外部にあることで安定した温度が保ててその温度で最適反応をするようになったとかいうこともあるのかもしれませんが。
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