かっての江戸時代は門閥制度や身分制度に人々はがんじがらめになりあえいでいた。ということで、これらから脱却しようという若手の武士により明治維新が成功した。
ところが、明治の御世も「末は博士か・・・」ということで学歴社会に移行しただけという有様で、因習の弊害が色濃くでてきた。
戦前でも同様であろう。戦後も同じく。
で、世界的にもそういう世の中であったのだろうが、1965年に「生涯教育」という提唱がユネスコで発表された。ユネスコは国連であるから日本もこれは自国もなんとか格好をつけないといけないなあと思う。
しかし、幸いなことに日本には「生涯教育」の下地があったのである。
それは、国による社会教育である。二宮尊徳を見習いなさい。文化財を尊びなさいという啓発や啓蒙があり、国としても、すんなり受け入れやすい思想であった。ニンマリ(^○^)
で、1989年に啓発のために作られた「生涯学習」を紹介するビデオなどには、江戸時代と変わらぬようなシステムであるのに、社会教育を受けなさいという、国(行政・あるいは自治体)による社会教育を授けようというウルワシイ国策紹介がなされている。
マコトに結構なことである。本日まで信じて疑わなかったものね。
この、生涯学習社会とは? 学歴社会。それだけで人を評価する。それではおかしい。これでは駄目である。なんとかしてこの社会を変えていこう。人が、正当な評価をされる社会に移行していこう。りっぱな理想である。
でも、これには国によるゴマカシがあった。
生涯教育=リカレント教育。 この読み取り方には、国による巧妙なすり替えがあった。
1973年にOECDにより発表された「リカレント教育ー生涯学習のための戦略」
この政策には、経済との関係があったらしい。経済向上、経済発展のためには単純労働者ばかりでは駄目だ。低学力、あるいは人種的な不利益を超えて、人に再教育のチャンスをあたえよう。基礎教育を学校で受けて働き出した労働者に技術や知識をさずける職業訓練を!
それを受けてILOは「有給教育休暇条約」を示した。
エ、そんなもの日本にあった? ないでしょう。 再教育を受けるために有給で休暇が取れる?
日本では? 子育て終わった主婦の、あるいは退職した男性の生きがい見つけ、文化的活動、自己実現(ボランティア)・・・。あきれた・・・。物凄いすり替えでしたね。
もう一度いいます。リカレント教育。生涯学習。
世界と日本では制度が違います。内容が違います。
世界のなかの先進国。若者が有給休暇を取って大学などで高度な勉強をし、あるいは高度な職業訓練を受ける。身分は保証され、戻れば評価され復職できる。
日本。いったん会社を辞める。大学で再教育。自前で高度な職業訓練。
戻ったら再就職さがし。評価されない。元の会社へ復職できない。
講師いわく、「こうしたことは、リカレント教育を勉強してこいと日本国が外国へエリートを派遣するから片手落ちになるのである。大学院まででたエリートに一般の庶民の気持のわかる人がいたのだろうか」
生涯学習について語る前置きの言葉であるが、こういうことに妙にこだわって真剣に聞いているのである。こんなことでは本論のテストができるかしらん。でもさ、大学で学ぶという意味の面白さはこういうことにあると私は思うのだ。
ところが、明治の御世も「末は博士か・・・」ということで学歴社会に移行しただけという有様で、因習の弊害が色濃くでてきた。
戦前でも同様であろう。戦後も同じく。
で、世界的にもそういう世の中であったのだろうが、1965年に「生涯教育」という提唱がユネスコで発表された。ユネスコは国連であるから日本もこれは自国もなんとか格好をつけないといけないなあと思う。
しかし、幸いなことに日本には「生涯教育」の下地があったのである。
それは、国による社会教育である。二宮尊徳を見習いなさい。文化財を尊びなさいという啓発や啓蒙があり、国としても、すんなり受け入れやすい思想であった。ニンマリ(^○^)
で、1989年に啓発のために作られた「生涯学習」を紹介するビデオなどには、江戸時代と変わらぬようなシステムであるのに、社会教育を受けなさいという、国(行政・あるいは自治体)による社会教育を授けようというウルワシイ国策紹介がなされている。
マコトに結構なことである。本日まで信じて疑わなかったものね。
この、生涯学習社会とは? 学歴社会。それだけで人を評価する。それではおかしい。これでは駄目である。なんとかしてこの社会を変えていこう。人が、正当な評価をされる社会に移行していこう。りっぱな理想である。
でも、これには国によるゴマカシがあった。
生涯教育=リカレント教育。 この読み取り方には、国による巧妙なすり替えがあった。
1973年にOECDにより発表された「リカレント教育ー生涯学習のための戦略」
この政策には、経済との関係があったらしい。経済向上、経済発展のためには単純労働者ばかりでは駄目だ。低学力、あるいは人種的な不利益を超えて、人に再教育のチャンスをあたえよう。基礎教育を学校で受けて働き出した労働者に技術や知識をさずける職業訓練を!
それを受けてILOは「有給教育休暇条約」を示した。
エ、そんなもの日本にあった? ないでしょう。 再教育を受けるために有給で休暇が取れる?
日本では? 子育て終わった主婦の、あるいは退職した男性の生きがい見つけ、文化的活動、自己実現(ボランティア)・・・。あきれた・・・。物凄いすり替えでしたね。
もう一度いいます。リカレント教育。生涯学習。
世界と日本では制度が違います。内容が違います。
世界のなかの先進国。若者が有給休暇を取って大学などで高度な勉強をし、あるいは高度な職業訓練を受ける。身分は保証され、戻れば評価され復職できる。
日本。いったん会社を辞める。大学で再教育。自前で高度な職業訓練。
戻ったら再就職さがし。評価されない。元の会社へ復職できない。
講師いわく、「こうしたことは、リカレント教育を勉強してこいと日本国が外国へエリートを派遣するから片手落ちになるのである。大学院まででたエリートに一般の庶民の気持のわかる人がいたのだろうか」
生涯学習について語る前置きの言葉であるが、こういうことに妙にこだわって真剣に聞いているのである。こんなことでは本論のテストができるかしらん。でもさ、大学で学ぶという意味の面白さはこういうことにあると私は思うのだ。