自身、サラリーマン時代に2つの金融機関に勤務し、金融相場の売買に15年程携わりました。そのような中、金融相場の売買で感じたこと5つをご紹介させていただきます。
参考になりましたら幸いですが、あくまで個人的な感想で売買での成功や利益を保証するものではありませんので、その点ご理解の上お読みください。
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金融相場の売買で感じたこと5つ
①欲 : 素っ高値で売ろう、相場の底で買おうと思わない
「素っ高値で売ろう」、「相場の底で買おう」と思うと適切な売買タイミングを逃しがちです。よく言われる「まだはもうなり」だと思います。
欲が出ると失敗する可能性があります。腹7分目位が売買のタイミングと感じます。
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②熱狂と失望 : みんなが強気になった時が売り時、総弱気になったら買い時
所謂「逆張り」です。やはり「まだはもうなり」です。みんなが強気になったら市場参加者の多くは既に買っているため買いは続かず、総弱気になったら既に皆売っており売る人は少ない可能性があります。
なので相場が反転する兆しかもしれません。
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③チャート : ポジション系とイベントコストの信頼性が大
●チャートは後講釈で先見性は小さいと思いますが、売りと買いのポジションを表す統計は参考になると思います。ただ、発表が1か月程遅れる難点があります。
●その点「サイコロ」、「RSI」等のモメンタム、オシレーター系の心理やバイアスを表すチャートは日々見ることができ有効だと思います。市場参加者のポジション繰りや心理状態(例:皆が強気かどうか等)が分かるからです。
●また、相場が一旦どの価格で止まるかは大きなイベント(材料)をチャートに記録しておくと目安になると思います。その大きな材料に変化がなければ、その価格(イベントコスト)に市場参加者の衆意が集約されているからです。
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④心理 : 材料は市場参加者の心理次第
相場にとって好材料が出ても相場が上がるとは限らず、悪材料が出ても相場が下がるとは限りません。つまり市場参加者の心理とポジション次第だと思います。
好材料が出ても「織込み済み」や「材料出尽くし」といった表現で相場が思った程上がらない場合があり要注意です。買いのポジションがパンパンと推測され、相場が更に上がる余地が少ない可能性があるからです。
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⑤参考書籍 : 「相場は心理戦」という点で参考になる書籍
以上から「相場は心理戦」の側面も少なくありません。その点で参考になる書籍が次の2つです。
残念ながら両書籍共、ネットでも購入が難しく見つかっても異常に高額ですが、参考までご紹介致します。
●「相場は知的格闘技である:―金融マーケット実践理論入門」(1991年、講談社、著者 田中泰輔氏)
●「金融・為替・商品 マーケットはなぜ間違えるのか:揺れる相場の情報行動学」(1995年、東洋経済新報社、著者 田中泰助氏)
(出典:「東洋経済新報社」さんHPより引用)
金融相場は大規模かつワールドワイドで多様な市場参加者の思惑の塊のため理論通り動くとは限りません。
市場参加者の心理が動かしているものと推測されます。それを読むことがポイントなのかもしれません。
最後に繰り返しになりますが、当内容は売買の成功や利益等を保証するものではありませんので、その点をあくまでご注意ください。