トラヴェルソ(Traverso)を吹いてみた!
アウロスの蛍光灯!という楽器!
良くできています! 天然素材は、どうしても不均一で 製造過程で同じモノを ヒトに依存しないで 製造することが難しい。。。季節、産地、生育環境、保存(エージング)、そして生産するに当たっては 何と言っても 製造ロット間差が 必ずでる!
さて、
所感。。。 難しい。。。言い換えると、 モダン・フルートなる ベーム式フルート とは 似て非なるモノ
譜面を見て演奏してわかったことは、オトテール、クヴァンツ、テレマン、CPEバッハなどの曲で 「#」 が付いている作品は 非常に演奏しやすい運指になっている、ということです!リコーダのバロック式と同じですね。 こでに ♭ が付くと、何とも言えぬ、不安定感が バロック そのままの魅力のように・・・
ベーム式フルートのように カバー・キーが全部付いていない。1つ1つ しっかりと 自分の指で「穴」をおさえなければ 音がでません! 当たり前だけと、その当たり前のことが 難しい。自分自身が楽器の一部!さて どうするか?!
まずは プロのお手本がありました。トラヴェルソ ステインズビージュニア版での演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=fUQPPM2CuSE
Hotteterre - Premiére Suite pour la Flûte - I - Prelude - performed by Laura Rónai
https://www.youtube.com/watch?v=strRz_kJt4k
うーーーん 何とも言えぬ この 音色! モダンでは絶対に出ない音だわ・・・
アウロス・トラヴェルソ AF-3 ステインズビー・ジュニア その名前から二代目?息子?が作成したレプリカかな・・ ゆっくり吹き込んで 非常に柔らかい なめらかな トロトロ?! のような いい音色!樹脂っていう感じがしません。さすが国産の楽器です・・・
これは 1815年前後の オリジナル トラヴェルソ Francis Noblet という クラリネットやオーボエ製作工房で有名だったパリ工房のトラヴェルソです! 軽いのです!
歴史、奏法、論理、楽器の種類、そして 演奏家とその演奏などか 学んでいくことにしました!
その前にフルートの復習も忘れずにやっておきたいと思います。役に立ちそうなブログを発見しました!これ!
http://www.alsoj.net/flute/magazine/view/151/258.html#.UqnmINJdWqg
もう少し演奏している動画がありました。
何とも言えぬ この音色!
<オトテール>
https://www.youtube.com/watch?v=EOrNZAxX9Bg
https://www.youtube.com/watch?v=lMq3ZZrffjQ
Hotteterre: Echos
https://www.youtube.com/watch?v=cqKOdGo31lA
<ベンダの曲です>
https://www.youtube.com/watch?v=csMzbwqe3LY
<ボアモルティ Op35ですね>
Annabel Knight, flute (copy of Rottenburgh by Martin Wenner)
https://www.youtube.com/watch?v=zPA4GON94qU
<ボアモルティエ Op22-26~28 >
こういう残響があって 曲の風味がでていますね。。。。イネガル!
https://www.youtube.com/watch?v=moUZVl5Whbw
あっっ レッスンで頑張っている方のボアモルティエ Op22 Sarabande ですね。。こうやって 自分の演奏を記録で残してレビューしていくって 素晴らしい アクションだと思います。音楽も 私がやっている分析化学も同じ。。。
https://www.youtube.com/watch?v=x88-NWjqGyk
これもボアモルティエ フランスの方でしょうか? イネガル ちゃんと付いていますね!
https://www.youtube.com/watch?v=rln1B-dEsb8
<クイケンさんによる ブランデン5>
https://www.youtube.com/watch?v=OzOi-gycpvY
<あっ2011年の大阪公演ですね・・・・>
https://www.youtube.com/watch?v=6EG8VmafuFQ
口元で 上手く 吹いているっていう感じです。舌もペロペロ・・・・
<ブラーヴェもいいね。。。。> これ モダンのレッスンでやったけど トラヴェルソで演奏すると 雰囲気が違うわ。。。
https://www.youtube.com/watch?v=84WLvJsybps
デルブロワ作曲「組曲ニ長調」 菊池かなえ さんの演奏。。。いやーー美しいです。うっとり。Allemande いいですね。。演奏聴いて こうやって 画像でも 指使い、口もと、舌の使い方 観て学ぶ 凄い時代になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=77BzqWTzm2Y
あっっっ このエコーは何だろう?! 面白い トリック!
https://www.youtube.com/watch?v=PvP7M7obhWM
探せば まだまだ たくさんでてます。。
ちょっと振り返ると。。
初めて プロのフルーティストにサインと握手とフランス語?で励ましの言葉を戴いたことが最もフルートに深いりでき刺激的でした。このものすごいライヴです! ステレオ録音で保存しています。
さて本論です。
トラヴェルソとはどんな楽器なのか、どんな演奏になるのか そこから ちょっと 調べてみます。
<楽器>
プロイセン王国を拡大させたフリードリヒ大王(二世)が演奏するという有名なサン・スーシ宮でのコンサートの絵です。チェンバロはCPEバッハとの事です。 大王の先生がクヴァンツだそうです。その妹がアンナ・アマーリアという皇女。
ヒエラルキーの社会ですね
今までやってきたベーム式フルートはこれです。キー操作ができるので正しく音がでます。しかし、トラヴェルソが普及した時代はまだ平均律という論理が無かった時代です。さらにフルートやリコーダでは裏側に押さえる穴があるのですが、トラヴェルソにはありません!フルートでは常に押さえっぱなしの習慣が身に付いているのです。トラヴェルソでは 楽器を持ち構える姿勢、指の位置、歌口をフルートと同じようにはできないのがつらい!!かつ 非常に衝撃的な出会いの楽器であります!
一番したのAULOS トラヴェルソは肉厚が薄く、プラスチック・リコーダ。、ファイフのような音がしてしまうのが欠点!
フルートの方が歌口(Embouchure)はフルートの方が大きい。トラヴェルソは約2/3くらいの穴でしょうか。フルートには複数種類の歌口があり、エッジに当てる角度やアールがかかっているので吹きやすい。唇が太い人、出っ歯の人、、いろいろなタイプに合わせられます。がしかし、トラヴェルソでは そういきません!トラヴェルソ様の歌口に 自分の吹く口を合わせなければならないのです。
(※職場の食堂でフルートを演奏。。。しかし、こんな楽な格好で トラヴェルソ を吹くことができない!!)
歌口が小さい~
黒い グレンザーのレプリカ は まあ ー ファイフ の大型版のような音色で チョット いや かなり プラスチック色が強く、吹くには お勧めになりませんね。。。
やっぱり AF-3 蛍光灯かな! お風呂で 吹ける! という魅力は 人工素材のメリットだ!
モダン YFLと比較すると この歌口も 大きい 約11mmくらいあります! トラヴェルソは9.5mmくらい
御愛用は Hammig です
山野銀座で吹ける Tutz の Rottenburg GA と JH
大久保DACにある Buekers Blackwood のみ!
自分が持っているトラヴェルソの1つ
AF-3 アウロス 良くできた 国産 量産品 製造ロット差が極めて無い トラヴェルソだわ!
<音>
Youtube より拝借してみました。
◇JSバッハ ブランデンブルク協奏曲 第5番 アーノンクール指揮 トラヴェルソ=シュタスティニ、リコーダ=ヴォルフ、マグヌス によるライヴらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=h4OigJzKNS8
ベーム式フルートで演奏すると こんな感じになります。小澤征爾指揮、カールハインツ・ツェラーさんのフルートライヴ。チェンバロではなく内田光子のピアノを演奏するモダンバッハですね。 JSバッハをモダンに演奏するのが良いか。。いやいやトラヴェルソで演奏するのが良いのか。。。うううううーーーーーーん モダン というか。。。。
※リンク先が消えているかもしれませんから注意を!
http://www.youtube.com/watch?v=_GxznTfYu_E
では、JSバッハ:管弦楽組曲第2番 では こうなります。
◇トラヴェルソの演奏
http://www.youtube.com/watch?v=b0MAsUW91oU
◇ベーム式フルートの演奏(ツェラーさん) あの艶やかな ”ツェラートーン” です。残念ながら、今では生で聴くことができません。
http://www.youtube.com/watch?v=6kL6_-CcTvk
◆トラヴェルソによる演奏の数々 (まずは実演奏を目と耳からインプット!)
http://www.youtube.com/watch?v=P67POIA621Y
いきなりですが、いい 響きですね。。。間近で、生で聴きたくなってきました。次は、BWV1020ですね。。。良い響きです。ずっと聴いてみましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=dUnRB-oEy64
http://www.youtube.com/watch?v=LnfnF1l5zDc
http://www.youtube.com/watch?v=ywAD8RTzE08
http://www.youtube.com/watch?v=zWKl704J-8U
※リンク先が消えているかもしれませんから注意
このテンポでトラヴェルソを演奏するんですね。映像を見る限り、やはり、歌口(Embouchure)がポイントになりそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=QW4ahvPeE1U
http://www.youtube.com/watch?v=V78YW9EGdTM
http://www.youtube.com/watch?v=ivRizzF0I1A
http://www.youtube.com/watch?v=cR9vynYYfOE
http://www.youtube.com/watch?v=E-iNPvoo4U0
◆リコーダによる演奏の数々 (ミカラ・ペトリのライブより)
http://www.youtube.com/watch?v=EsNTfwVl6G0
http://www.youtube.com/watch?v=ilLlhGa_4ZI
追加: トラヴェルソのために書かれた曲だと今譜面を見ながら感じるところです。それをベーム式フルートで演奏しているライヴです。
◇アマーリア皇女(プロイセンのプリンセス) フルートソナタ ヘ長調 (Fl) ツェラーさん ”ツェラートーン”が素晴らしいな~
http://www.youtube.com/watch?v=toDrAC2nqX0
まだまだ ありますが、、、、、持っている トラヴェルソで演奏されているレコード
総象牙製スティンズビー・ジュニア 楽器による 名演です!
これからトラヴェルソを演奏できるようになるには、まず、インターネット上で得られる情報から トラヴェルソの歴史と奏法を調査してみました。まずは フルートでも学んだ クヴァンツのテキスト。。もう一度、読んでみるか。。。レズニチェック著書もあったな~~
以下のリンクも大変有益な資料です。
http://sound.jp/camerata/instrument/traverso.htm
http://www2.odn.ne.jp/~cco69970/index.html/liliko/mokuji.html
http://www.baroquewoodwind.org/shopbrand/009/X/
さあ、、トレーニング開始です。。。指先のストレッチもだわ
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