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神戸市在中 カラヤン、チェリビダッケ、ニコレ、ツェラー、アーノンクール、黄金時代のクラシック音楽ライヴ記事+鉄道マニア!

トラヴェルソ 1周年目(祝)

2016-09-12 01:15:43 | 演奏

 

 

長いあいだ フルート(モダン)をやっていて、9/10 トラヴェルソ というバロックフルートを 本格的に習い初めて 1周年  

 

フランソワ・ノブレ(F・Noblet)という パリ市内工房でオーボエ、ファゴット、クラリネットを中心に制作していた工房のトラヴェルソ! 推定1812年製と言われるオリジナル楽器・・・・・安価だったので ゲットしました!なかなかの吹奏感でピッチは クラシカルの時代に入る時期なのか 425Hz 前後です。 1803年まで パリ音楽院教授であったドゥヴィエンヌは 頑固として One Key Traverso で作曲、演奏されていた時代なのでしょう

トラヴェルソのレッスンは、国産量産された 製造ロット差のない、しっかり 設計と品質保証がなされた 国産 アウロスAF-3 スティンスビーJr 通称 蛍光灯 で練習しています。非常に優れ、舌でコントロールしやすいメンテナンスも楽な優秀な楽器です!  天然原材料素材とは大きな違いがあります。

さて、 カラオケBOX で吹いてみたのです(笑)  ボアモルティエ作品・ブルネット Op22 というタイトル。。。どういうように吹くか?!  高校生時代、モダンで吹いたことがある曲・・・・実は全く演奏解釈 奏法を間違っていた 言い換えると 師匠先生からも教わらなかった吹き方だと 今更ですが 把握しました 

フレンチバロックならではの イネガル奏法 で吹いています。 トラヴェルソの個人レッスンを始めてから、「イネガル奏法」を知りました!  なお、まだまだ 発展途中でございます(笑)  耳がわるくなるかもしれませんから・・・・2年目には もう少し上達しているはず(笑)    

もう 古楽器 ピリオド楽器を演奏されているプロの方が言われるには 「楽譜にそう書いてあるんじゃないの。楽譜通りに演奏しているんだよーー」 ということです。 テンポ・ルバートも、ヘミオラも。。。楽譜に そう書いてあるのす。 

NETレッスンをしてくださった TiRiTiRi。。。youtube音源をアップしてくださった プロのtaolino77様、、感謝、感謝!

http://ameblo.jp/taolino77/entry-12083598604.html

 

 

同じく フレンチバロック形式なので イネガル + ルバート を付けて吹いてみました。当時、冒頭に演奏する前奏曲(プレリュード)ではしばしばルバートで演奏したものだそうです。 何も無くても Prelude として 無伴奏で 吹いてから 本論の作品に演奏する、、、そういうこと、モダンでは全く教えてもらっていませんでしたね。 多分ですが 知られていなかったのだろう ということだそうです 

https://www.youtube.com/watch?v=32DcIr0kD0s

4種類のトラヴェルソで吹いてみたんです。。。。素人1年目。。。イメージだけ。。。

ボアモルティエという1700年代の作曲家の作品。。。 楽譜通りに まじめに 八分音符を均等に吹いてはいけません! イネガルです!  というのを 1年前 初めて プロ・トラヴェルソ奏者のレッスンで知りました! 大阪アンリューリコーダーに展示されている ロッテンブルグ GA 日本製の トラヴェルソ!

オーレル・ニコレさん、カール=ハインツ・ツェラーさんも、少なくとも 1960年~1990年当たりまでは、フレンチバロック作品を 「イネガルで演奏する!」 という論理が知られていなかったそうです!

市販レコードCDで ボアモルティエの演奏を聴くと、楽譜通り、八分音符など、そのまま しっかり ランパルさん、ニコレさんらが演奏されていますね。それは昨今でいう バロック(1600~1750年)時代の演奏解釈や論理とは、異なる演奏奏法をされているということだそうです。 我々、素人、聴く側は、超スーパースターの演奏が ゴールデンスタンダード になってしまいがちであり、また 音楽評論家 が絶賛する カラヤンなどの演奏が この世の最高のものだとか。。。。

長いあいだ それを信じてきたのですが、バロック音楽 の演奏は 今、 正しい解釈で 演奏されつつあります。

バッハコレギウムジャパンの演奏は、日本で生で聴くことができるので、しばしば 本物の音 を聴いています!

 

もう1つ。。。自宅で吹いてみた(笑) 残響なし!  練習中 発展途上。。 FIS GIS の不安定さが しっかり 不安定に 悲しげにでるかどうか。。。そういうように 作曲者が意図して作品を書いているんだそうです!これをモダンで均等に美しく吹くと NG だそうですね。。 当時、不安定な音階や運指を JSバッハ CPEバッハ、テレマン、ブラーヴェ、クヴァンツ、ルクレールなど 当時の楽器(=ピリオド楽器)の特性を知って作品を書かれていたのですから、当時の楽器で演奏するのが 普通 の流れになると思います。 それを ベーム式モダンフルートで演奏すると、、、私見ですが、作品の意図と異なる、何か失われたモノを感じる演奏になってしまう。。。   ピリオド楽器を演奏されているプロ奏者から伺いましたら、「当然でしょう」 という ご理解でした。 今、はっきり 明言できる時代で よかったわ

CPE Bach Sonate e-Moll WQ 124 を オリジナル楽器で ちょっと吹いてみました・・何回も しっかり 楽譜を読みとって トリルの位置やイネガルなのか、メソーディッシュソナタの奏法を知らねばなりません(宿題)

 https://youtu.be/VSHHpp_cgQI

これ。。欧州柘植 boxwood で製造されています。なななんと。。。約180g と非常に軽い!

 

30年以上、乾燥させた木材で トラヴェルソを制作されるそうですが、

http://www.tutz.at/?nav=1&snav=0&lang=en&proj=04

もう 200年が経っていますので。。。。。。でも 年1回くらい、アーモンドオイルやミツロウによるメンテは必要ですね。。。  冬場に注意と言われました。。

 

舌で自由に音をコントロールできる、 バロックピッチ415時代とは違い、1800年代ですから 周辺は クラシカル又はロマンティックの時代 430Hz近く になっています。

作曲者&パリ音楽院教授であった ドヴィエンヌ も当時頑固としてフレンチでは One Key のトラヴェルソに固執したそうです。イギリスやドイツでは、多鍵(4,5,6,8)キーのフルートが出回りだしていましたが、標準化 されていないので、混乱があったそうです。    ということは、トヴィエンヌの作品は このトラヴェルソで演奏するのです!モダンで演奏してはならない!のだと ドヴィエンヌの作品を吹いているとわかってきます。。。 

 

アウロスAF-3 通称、蛍光灯 (※なお、AF-1やAF-2グレンザーは全く駄目です!) を上まわるようなコントロールしやすい、製造ロット差のない、品質保証された国産楽器、、メンテナンス free な楽器を越える木製トラヴェルソがあるだろうか・・・

 

木製のトラヴェルソ、オリジナル楽器の維持管理、メンテナンスにも 気持ちと心が入いり、愛着を味わいながら演奏を楽しむことができます! オイリングすると部屋中が アロマ香り で頭が痛くなります(笑)

 

<先日のボランティア演奏より>

  

 

モダンはこちら。。。これも 戦後ヴィンテージ。。。。 いい音色がします

 

https://soundcloud.com/idunf74kzym9/concert-mov2

 

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 https://soundcloud.com/idunf74kzym9/cphe-bach-sonata-g-moll-former-bwv1020-mov1

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END

 

P.S

あっっっ ビュークルス先生のLIVEはこちら!

http://yahoo.jp/box/XPTHW6



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