リジット機は手間を惜しまなければ、殆どの組織織が可能な機です。
織物はたて糸とよこ糸の組み合わせから成り立っています。
そのたてとよこ糸の組み合わせを図にしたものが、「組織図」
いちばん簡単な図は、たて糸とよこ糸が交互に交差した平織図
この平織、綾織、朱子織を基本として組織図は広がっていきます。
ただ、組織図をよく見ると規則的に繰り返されていることに気がつきます。
これから織る組織図を全て書き出さなくても、この繰り返しの区間だけを図に表すことで全体が見えてくるわけです。
上の写真は左上がワッフル織、右上がハックレース織り、手前はハックレースと平織を組み合わせたものです。
ハックレース織りの組織図です。
たて糸10本よこ糸10越で1ブロックです。
たて糸が数十本であろうともこの図で織ることができます。
1.①右から平織
2.②左からたて糸を定規などで5本(たて糸1,2,3,4,5)ずつ拾って持ち上げよこ糸を渡します。
(この時、ヘドルは上下させずレストポジションに置く)
3.①②を繰り返し①
4.③左から平織
5.④右からたて糸6,7,8,9,10を拾ってよこ糸を渡します。
6.③④を繰り返して③
1~6を繰り返して織る。
ワッフル織の組織図です。
たて糸8本、よこ糸8越で1ブロックになっています。
組織図の成り立ちをパズルに見立てて見てみると、案外ハマってしまうかもしれません。
組織図が分かってくると、織りはもっともっと面白くなってきます。
参考資料
株式会社アヴリル発行 アヴリルの手織りノート