昨日昼のNHKニュースで
「横浜市待機児童ほぼゼロになる見込み」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130107/k10014624861000.html
のニュースを聞いた時、とても驚きました。
だって3年前には待機児童数全国1位だったはずでは?!
しかし1月1日の日本経済新聞の特集「殻を破れ」で
NPO法人フローレンスの駒崎弘樹代表のインタビュー記事が出ていたのを
既に読んでいたので、そうか~そうだったのか~と納得しました。
NPO法人フローレンスでは、従来の病児病後児保育から、
空き住居をほぼそのまま利用する「おうち保育園」を立案して運営を始めていることは知っていました。
日経の記事によると、
「(前略)異例なのは運営手法を惜しみなく公開している点だ。駒崎さんは、
『NPO法人の役割は社会的問題の解決。ノウハウを囲い込んでいては進まない』と言い切る。
長年待機児童に悩んできた横浜市がその手法を元に小規模保育施設を28園運営するなど
実際に広がりも見せている。」(日本経済新聞2013年1月1日特集記事より)
横浜市は、ハード面だけではなくソフト面にも着目したようです。
保育コンシェルジュという相談員を配置して、
私営や私設保育園から幼稚園まで、仕事の形態に応じた子供の預け先を提案したり
保育園等の空き情報を提供するほか、保育園についての説明会を開催したりしたそうです。
お母さんたちはきめ細やかな情報を得ることで、
預け先が一時保育で済むことがわかったり、
幼稚園の預かり保育で十分なことが分かったり・・・
そんなこともあって待機児童を減らすことに成功したそうです。
そういえば、ワークライフバランスPT事務局として参加した
調布市男女共同「フォーラムしぇいくはんず2011」でも、
預け先として、様々な選択肢があることを伝える講座を行いましたが大変好評でした。
市としては、幼稚園や認証保育園にこんなところがあるよ、なんていう説明会は
普通行わないものなんですけど、横浜市はそれをやったんですよね。
待機児童を減らす=公立の大型保育園を何か所も開設する、
こんな考え方ではお金もかかるし一向に待機児童は解消できなかったでしょう。
お金をかけず、知恵を絞り、殻を破って
待機児童を減らした横浜市の取り組みに拍手。
やっぱ、殻を破らなくちゃ!