白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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棋聖戦第7局封じ手予想

2019年03月14日 23時59分59秒 | 囲碁界ニュース等
<本日の一言>
本日、日本棋院で杉内寿子八段に声をかけて頂きました。
なんと、週刊碁の私の連載をご覧頂いているとのことです!
杉内八段のファンとしては嬉しい限りですね。
また、いつも杉内八段の碁を楽しみにしていることをお伝えしたところ、「なかなか思うように打てなくて・・・」と仰っていましたが、これは最近の口癖のようですね。
杉内八段の飽くなき向上心の表れと受け取っています。
</本日の一言>

皆様こんばんは。
仕事がいよいよピンチなので、ブログは完全に休止することにしました。
十段戦女流名人戦も進行中ですが、感想は更新再開後に改めて述べたいと思います。
再開時期は4月初旬あたりを予定しています。

ただ、最終局となる棋聖戦第7局だけは今振り返っておきたいと思います。
井山一強時代がどこまで続くのか、ターニングポイントになる1局かもしれません。



1図(実戦)
山下敬吾挑戦者の黒番です。
白の井山裕太棋聖、またしても弱い石だらけですね。
いつも石を攻められている方には心強いのではないでしょうか(笑)。

ただ、井山棋聖はいつでも石を捨てる選択肢を持っています。
それが多くのアマの皆様と違うところですね。





2図(打ち掛け局面)
山下挑戦者が黒△とノゾキを打ったところで、打ち掛けとなりました。
黒Aからの出切りと、黒Bから黒×を救出する手を見合いにしたものですね。
白はどちらに力を入れるべきでしょうか?





3図(封じ手予想)
封じ手予想は白△にします。
ここは形の急所であり、いわゆる「気持ち良い」手です。

もちろん、対局者は結果を出さなければいけないので、気持ち良いというだけでは打てません。
どの手が最善なのか、きちんと見極める必要があります。
ですが、観戦者は気楽ですからね(笑)。
ここは直感を信じてパッといってみましょう!