皆様こんばんは。
第20期女流棋聖戦第2局は牛栄子初段が謝依旻女流棋聖に勝ち、シリーズ成績を1勝1敗としました。
見事な戦いぶりだったと思います。
決着は2/6(月)に行われる最終局に持ち越されました。
注目の一戦、ぜひご覧ください!
なお、幽玄の間解説は私が担当します。
また、賀歳杯第2戦は、中国の柯潔九段が韓国の朴廷桓九段を破りました。
決勝は井山裕太九段と柯潔九段の再戦となります。
ぜひとも勝って、世界一になって欲しいですね!
明日31日(火)の決勝も幽玄の間で中継されますので、井山九段を応援してください!
なお、私はその裏で有楽町囲碁センターにて指導碁を行います。
ご都合の合う方は、ぜひお越しください。
ちなみに、本日は新人王戦の2局に加え、マスターズカップ予選も行われました。
準手合日の月曜日に、これだけの対局が中継されるのも珍しいですね。
そちらもぜひご覧ください。
さて、本日は昨日の問題の解答を発表します。
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1図(問題図)
黒△と打たれた後、上辺にどんな手があるかという問題でしたね。
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2図(正解)
白1、3で傷を作り、白5の置き!
これが正解です。
ただし、詰碁ではないので、実は正解手順は1通りではありません。
白1や3をいつ打つかについては、変化の余地があります。
重要なのは、まず白5の点に石が行く事です。
もう一つは、白5を打つ前に白AまたはBを打ってはいけないという事です。
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3図(正解1-1)
まずは正解の進行を見て行きましょう。
黒1と繋げば、白2の繋ぎを選択します(先に白6でも良いですが)。
白6となってAとBが見合いになり、黒地が破れました。
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4図(正解1-2)
前図黒5で黒1の方を守れば白2です。
黒Aに白Bと取り、コウになります。
白はコウに負けても、他に2手打てれば十分です。
これも白成功です。
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5図(正解2)
2図白5の置きに対して黒1なら、先手で白2の切りが入ります。
白8まで、黒が取られてしまいました。
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6図(正解再掲)
ここで最初の正解図を再掲します。
白1の石からの動きは、AとBの2通りがありますね。
碁の大事な原理として、2通り以上の手段がある所は、なるべく後に残しておく方が良いというものがあります。
いずれ必ず打つ白Cの方を先に打ち、AかBかは相手の手を見てから、後出しで決める方が良いのです。
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7図(失敗1)
白1の繋ぎを先に決めてしまった図です。
白3に対しては黒4の方を守られ、手になりません。
黒4で5に繋いでしまった図が、3図及び4図です。
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8図(失敗2)
白1と先に出ると、白3に対しては黒4と繋いで何事もありません。
黒4で3の右に打ってしまった図が5図です。
如何ですか?
正解図と失敗図では、一見白は同じ事をやっているようですが、結果は全く違ってしまうのです。
形を決め過ぎてはいけないといったフレーズを聞いた事のある方も多いと思いますが、こういう事なのです。
碁では後出しジャンケンは許されているので、ぜひ活用してください。
第20期女流棋聖戦第2局は牛栄子初段が謝依旻女流棋聖に勝ち、シリーズ成績を1勝1敗としました。
見事な戦いぶりだったと思います。
決着は2/6(月)に行われる最終局に持ち越されました。
注目の一戦、ぜひご覧ください!
なお、幽玄の間解説は私が担当します。
また、賀歳杯第2戦は、中国の柯潔九段が韓国の朴廷桓九段を破りました。
決勝は井山裕太九段と柯潔九段の再戦となります。
ぜひとも勝って、世界一になって欲しいですね!
明日31日(火)の決勝も幽玄の間で中継されますので、井山九段を応援してください!
なお、私はその裏で有楽町囲碁センターにて指導碁を行います。
ご都合の合う方は、ぜひお越しください。
ちなみに、本日は新人王戦の2局に加え、マスターズカップ予選も行われました。
準手合日の月曜日に、これだけの対局が中継されるのも珍しいですね。
そちらもぜひご覧ください。
さて、本日は昨日の問題の解答を発表します。
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1図(問題図)
黒△と打たれた後、上辺にどんな手があるかという問題でしたね。
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2図(正解)
白1、3で傷を作り、白5の置き!
これが正解です。
ただし、詰碁ではないので、実は正解手順は1通りではありません。
白1や3をいつ打つかについては、変化の余地があります。
重要なのは、まず白5の点に石が行く事です。
もう一つは、白5を打つ前に白AまたはBを打ってはいけないという事です。
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3図(正解1-1)
まずは正解の進行を見て行きましょう。
黒1と繋げば、白2の繋ぎを選択します(先に白6でも良いですが)。
白6となってAとBが見合いになり、黒地が破れました。
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4図(正解1-2)
前図黒5で黒1の方を守れば白2です。
黒Aに白Bと取り、コウになります。
白はコウに負けても、他に2手打てれば十分です。
これも白成功です。
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5図(正解2)
2図白5の置きに対して黒1なら、先手で白2の切りが入ります。
白8まで、黒が取られてしまいました。
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6図(正解再掲)
ここで最初の正解図を再掲します。
白1の石からの動きは、AとBの2通りがありますね。
碁の大事な原理として、2通り以上の手段がある所は、なるべく後に残しておく方が良いというものがあります。
いずれ必ず打つ白Cの方を先に打ち、AかBかは相手の手を見てから、後出しで決める方が良いのです。
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7図(失敗1)
白1の繋ぎを先に決めてしまった図です。
白3に対しては黒4の方を守られ、手になりません。
黒4で5に繋いでしまった図が、3図及び4図です。
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8図(失敗2)
白1と先に出ると、白3に対しては黒4と繋いで何事もありません。
黒4で3の右に打ってしまった図が5図です。
如何ですか?
正解図と失敗図では、一見白は同じ事をやっているようですが、結果は全く違ってしまうのです。
形を決め過ぎてはいけないといったフレーズを聞いた事のある方も多いと思いますが、こういう事なのです。
碁では後出しジャンケンは許されているので、ぜひ活用してください。