白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

4代目棋士、誕生!

2020年02月09日 23時59分59秒 | 囲碁界ニュース等

<本日の一言>
明日はドコモ杯女流棋聖戦第3局が行われます。
上野愛咲美女流棋聖(18)が勝てば3連覇、鈴木歩七段(36)が勝てば13年ぶりのタイトル獲得となります。
日本棋院ネット対局幽玄の間で中継(解説・内田修平七段)されますので、ぜひご覧ください。



皆様こんばんは。
昨日はお休みしました。
最近は休みが多くなってきていますが、サボりすぎないようにしたいと思います。

さて、昨日で令和2年度の棋士採用試験が終わりました。
最後に残った女流棋士採用試験本戦で入段を果たしたのは、張心澄さん(13)でした。
心澄さんの親は張栩九段(40)と小林泉美六段(42)です。
そして、泉美六段の親は小林光一名誉棋聖(67)と小林禮子七段です。
さらに、禮子七段の親は木谷實九段ですから、なんと四代目の棋士が誕生したことになります!

関西棋院の関山利道九段(46)も四代目とのことですが、他には全く例が無いと思います。
江戸時代や明治時代の家元制でも、同じ血筋では三代続けて棋士を出すことすら難しかったのです。
なんと言っても、個人競技ですからね。
経営者や政治家など、財力・人材・人脈なども含めた総合力が問われる職業とは大きく違うところです。

両親の片方、あるいは両方が棋士である場合、子供を一度は囲碁に触れさせることがほとんどだと思います。
また、棋士を目指せる才能が遺伝する確率もそれなりにあるでしょう。
それでも、実際に棋士になる子はその中のほんの一握りです。
才能・意欲・環境・体力・運・・・。
棋士になるためには、それらが高レベルで噛み合わなければならないのです。

ともあれ、心澄さんは難関をくぐり抜けました。
4代目の心澄さんは生まれたときから有名でしたが、ついに棋士としてのスタートラインに立ちましたね。
家系の棋士が全員タイトル経験者ということで、周囲の期待が大きいですが、焦らず実力を付けていって欲しいと思います。

ちなみに、妹の心治さんも10歳にして院生Cクラスなので、可能性は十分にありますね。
本当に凄い家系で、将来5代目棋士が誕生しても全く不思議ではありません。
・・・いや、それは流石に気が早すぎですね(笑)。



☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター
・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。今後は2月12日(水)、2月28日(金)、3月27日(金)に指導碁を行います。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。毎月第2土曜日に講座と指導碁を行っています。

白石囲碁教室・・・五反田駅徒歩4分です。指導碁や個人レッスンを行っています。

New!→上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。私の担当する五反田教室が新たに始まりました。毎週水曜、19:00~21:30です。


☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目「やさしく語る 棋譜並べ上達法」が、8月13日に発売されました!