三度のメシより…イタグレびっちゃん☆

イタリアングレーハウンド(イタグレ)わさび(♀)の大百科

メタボびっちゃん

2008年06月02日 | 骨折&皮膚トラブル
前回の骨折のときもそうでしたが、今回もまた太りつつあります。
動かないからなおさらです。
今回は、前回よりさらに安静を保たせているので、余計にエネルギーの消費も少ないはずです。

 安静おひざでねんね

前回の骨折時、皮膚や骨折の回復には高エネルギー食が必要、という内容の文献を見ました(人の場合)。
その文献をもとに通常の10%増しエネルギー量のフードをあげていたのです。

しかし、前回の反省として、消費するエネルギーがほとんどないのに、通常通りの必要エネルギー量にさらに上乗せしてフードをあげてしまったため太ってしまいました。

さぁ、運動して痩せるぞ!と思っていた矢先に再骨折してしまったので、一度入院ストレス痩せはしたものの、またたぷたぷした状態に戻ってしまいました。

このとき、考慮しなければいけなかったのは、
 生命維持に必要なエネルギー量と 普通の状態の必要エネルギー量は違う
ということでした。


一般に言われている必要量とは、健康な生活をしている状態でのもの。
今のわさびはほとんど寝たきりといってもいいくらいに消費エネルギーのない状態です。
極端な話、生命維持に必要なエネルギー量(代謝などで消費するエネルギー量)だけで十分なくらいなのです。
うっかりしていました。。。

そんなとき、犬(動物)にもこんな換算式があるのを知りました。


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●クライバー(Kleiber,1961)が提唱した計算式での求め方●
1日当たりエネルギー要求量(DER=daily energy requirement)は、休息時エネルギー要求量(RER=resting energy requirement)に一定の係数を掛けて求める。

RER(休息時エネルギー要求量)の求め方
RER=70×Wの0.75乗 (W=体重kg)

DER(1日当たりエネルギー要求量)の求め方
先ほど計算した RERに下記の当てはまる条件の係数を掛けて求めます。

★RERに基づくDERの計算(イヌ)★
維持/避妊・去勢済み=RER×1.6 未避妊・未去勢=RER×1.8 
肥満傾向=RER×1.4 減量用=RER×1.0 重篤・安静時=RER×1.0 体重増加=RER×1.2~1.4
労働/軽労働=RER×2 適度な労働=RER×3 重労働=RER×4~8
泌乳/RER×4~8, または自由採食
妊娠/前半42日間=RER×1.8 後半21日間=RER×3
成長/離乳~4ヶ月齢RER×4 4ヶ月齢~成犬RER×2
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わさびの理想体重(ここでは、経験上の理想体重とします…)を4.2Kgとし、算出してみると、RER=205.37kcal/day となります。
これに、創傷治癒のために、エネルギーを10%ほど追加してやったとしても、225.9kcal/dayほどで十分だということがわかります。

DERの換算式に当てはめてみると、わさびのような『安静時』状態の子は、余分に乗ずることのない『×1.0』です。
ということは、今のわさびに必要なエネルギーは約200~230kcal/dayということがわかりました。


現在の、わさびの摂取エネルギー量を計算してみると約370kcal/day。
…ということは、明らかにカロリー超過状態です。
肥満へまっしぐらなわけです。


気付くのが遅かったので、すでに首周りはタプタプしちゃいましたが、とりあえずカロリー調整をし始めました。
これで効果があるかどうかはまだこれから…ですが、これ以上骨に負荷をかけないためにも、体重コントロールはしっかりしていきたいと思います。