三度のメシより…イタグレびっちゃん☆

イタリアングレーハウンド(イタグレ)わさび(♀)の大百科

その後のびっちゃんと今後のリハビリプラン

2011年10月20日 | 関節変形に伴う理学療法的アプローチ
1週間の静養を経て、再び診ていただきました。

(わ)包帯外れました

静養中の間、足を使おうとはするものの、4本足での歩行には至りませんでした。
包帯を外し、改めて歩様をチェックしましたが、まだ3本足の傾向は残っています。
この1週間まともに足を使っていなかったから、まだ違和感があるのか、それとも他に原因があるのか…。

触診も全く問題なかったため、今度は包帯を外した状態で様子見し、少しずつリハビリを再開していくこととなりました。



前回の診察で気がかりだったこと
●亜脱臼の可能性
●骨吸収の加速

について、これまでのレントゲンを診ていただきました。

その結果、骨切り前から、関節・骨量の状態に変化はなく、今回の悲鳴と足の損傷の関連は低そう、ということでした。

また、プレートについては、生体親和性のある素材(チタン)のものなので、それ自体が悪さをしているとは考えにくく、この骨の細さで、プレートを外すメリット・デメリットを考えると、プレートは残したほうがいいだろう(=この骨の状態でプレートを外すと、再々骨折の可能性のほうが高まる)とのご判断です。

骨が細く、筋肉も落ち、それゆえ骨に必要な栄養が行き届かない状況なので、理学療法的アプローチで骨強化をはかる、という方向性で様子を見ていくことになります。
諸事情で5月から中断していたプール(水中トレッドミル)によるリハビリと、マッサージを継続していきます。



週末から心機一転
改めて『リハビリびっちゃん、Re:スタート』 です
(わ)足を太くしないとね

イタグレの骨折は『骨が折れる』だけではない…

2011年10月20日 | 骨折&皮膚トラブル
「2008年の8月からすでに肘頭骨の変形が始まってますよ」

今回の診察で指摘されたことの中で、ワタシが一番衝撃を受けた言葉です。

2008年8月とは、2回目の骨折をして4か月…。
セカンドオピニオンの先生からは「7月くらいでギブスを外さないと、足全体に影響がありますよ」と指摘されていました。
しかし、「この状態ではギブスは外せません」と強い口調で言うかかりつけの先生に、話し合うこともできず、かといって、それでもギブスを外してくれ!と強く主張する勇気もなく、言われるがまま信頼して療養を続けていたころです。
骨の再生が悪かったので固定具が外せなかったのです。
そんな状態でしたので、再々骨折を恐れて、こちらも強気に「それでもギブスを外してくれ!」とは、とても言えませんでした。


そのあたりから、肘の皮膚がズル剥けになっていったのですが、骨の再生を最優先に考えていたこともあり、肘は対症療法的に治療していました。
どんどん悪化していくけど仕方ない…的な…。


そんな状態だったからか、当時、肘のことは何も言ってくれませんでした。


言わなかっただけなのか…
気付いてなかったのか…
見過ごしていたのか…


あの時、整形専門医に診てもらう、という選択肢が私たちにあったなら、大切な肘頭骨を失うことはなかったかもしれません。

改めて、病院を選ぶこと、先生を選ぶことは、飼い主の責任なんだと痛感します。


当時、肘頭骨の重要性なんて知ることもありませんでした。
それを知ったのはほんの1年前のことです。

今、びっちゃんの骨に栄養が行き届かない(骨が太くならない)のは、筋肉が落ちていることもありますが、骨が細くて骨髄液が十分に通っていないこと、腕全体の神経パルスが肘頭を介してつながっていないために刺激が伝わらないこと、に起因していると思います。
今となっては、肘頭骨がない、というハンディとしっかり向き合って、3度目の骨折が起こさないよう、飼い主がしっかり前を向いていかねばなりません。




びっちゃんブログは、『骨折』という検索キーワードで見てくださる方も多いです。
だからこそ、強く伝えたいことがあります。

つくづく思いますが、『たかが骨折。されど骨折』です。

骨折は病気と違い、一刻を争う事態にはなりませんけど、獣医師はしっかりと選んでください。
簡単に治る子のほうが多いですが、甘く見ていると、あとあとに影響してきます。
骨折を侮らないでくださいね。