ぼくラン吉がペットホテルで2日目の朝をむかえたころ、パパママは足湯につかっていた。
「朝7時半きっかりに、警察車両がそろって出動していったね。。。。」
「そうね~。。。。現場ではたらく警察や消防・自衛隊の人たちには本当に頭がさがるって、多くのひとが口をそろえてお話ししていらしたわね。。。。」
「原発近くから避難してるひとたちは、自宅は残っているのに帰れない、納得できないって。。。。」
「私たちはお話をうかがうことしかできなかったわ。。。。」
「ほんとうに、なにもできなかったよ。。。。でも、福島はいいところだから是非また来てくださいって言われたね。。。。」
パパママは旅行から帰りぼくラン吉をお迎えにきてくれて、またいつもどおりの生活にもどりました。
被災地からとおい所では、なにごともなかったかのように、普通の暮らしがあたりまえに続いている。
被災した県の観光地がお客さんに来てほしいと言っていたので、パパママはただ行って来ただけだって話してる。。。。
----ランママ談----
遊びに行っただけで何かの役にたとうなんて、なにかちょっとおこがましいように感じました。。。。
復旧・復興って、安易につかえる言葉ではないようにも思いました。。。。
このお話はおしまいです。
風評被害による被災地には、なかなか義援金も届かないみたいですし、やっぱり観光などでお金を残していくのが一番かなと。。
とっても素敵な旅行話だと思うので、もっと沢山の方にこのお話を知って貰えたらいいですね!
被災して避難されている方々と実際にお話ししてわかったのは、地震と津波の被害だけでなく、原発の大事故による被害の影響がいかに大きいかということでした。
旅行先でつかったお金は微々たる額でしたが、我々が教えられることはたくさんあったように思います。