東日本大震災の被災地・福島県の相馬で、農人ナベさんは有機農業をつづけています。
ナベさんのおたよりから、一部転載します。
田んぼを除染するために「ゼオライト」をまきましたが、第2段として、今度は「パームカリ」をまきました。
稲には、「チッソ」や「リン」や「カリ」という肥料が必要です。
「カリ」は、「放射性セシウム」と分子構造がにているそうです。
土のなかにこの「カリ」が足りないと、稲は「放射性セシウム」をまちがって吸収してしまうとのこと。
なので、「カリ」を多くして、「放射性セシウム」を稲に吸収させないようにするのです。
(写真は、ナベさんの「美土里通信」59号より) -転載はここまで-
震災後、ナベさんは大変なご苦労をして、ようやくおコメの収穫にこぎつけました。
ナベさんのおコメから放射性物質は検出されませんでしたが、売り上げは風評被害で大打撃・・・
それでも今、ナベさんは、検出値ゼロをめざして自分の力で除染にあたり、田植えの準備をしています。
食の安全、原発の再稼働、がれきの処理など、問題は山積したままです。