シェルティー ラン吉

拙者シェルティーラン吉でござる ラン吉のランは「団らん」のラン 一度しかない今日もろもろをラン吉ママがしたためまする

被災地・福島より お米作り断念のおしらせ (農人ナベさん) 2

2015-04-20 22:28:36 | 農人ナベさん

わが家には、電気炊飯器がありません。

ありきたりの鍋を使ってガスの炊飯モードでご飯をたき、おひつ代わりの飯台にうつして食べます。

わが家では家庭用の精米機を使って精米したてのお米をたくので、ナベさんには玄米を送ってもらいます。

                            

 

ナベさんからのお米の宅配便のなかには、こんな素敵なおたよりも入ってます。

「ナベさんの美土里通信」には、田んぼや畑の情報が満載。

 

「生産行程管理記録日誌」からは、さまざまな作業がわかります。

 

こんなに熱心に有機農業をされるナベさんの販路拡大につながることを願い、わが家はささやかながら応援をつづけてきました。

ですが、その甲斐なく、ナベさんから「今年から米作りをやめる」とのお知らせが届きました。

                                

 

多くは語らないナベさんですが、震災後のご苦労はいかばかりであったか・・・

久しぶりにかけた電話口でお声をつまらせたナベさんは、どんなお顔をされていたのだろう・・・

そして、ナベさんたち、被災地の方々からいつも口にでるのは「原発事故さえなければ」という言葉だそうです・・・

あのおいしいナベさん作のお米が人災である原発事故のせいで、消えようとしているなんて・・・

悲しい、悔しい、そしてさびしいこと、この上ないです。

                                

 

お米の追加注文を確認したところ、「在庫はたくさんあります」とのことでした。

購入歴がある方は、直接ナベさんにご注文ください。

また、もしも、これを機会にナベさんの「有機栽培米・ミルキークイーン」を食べてみたいと思う方がいらっしゃいましたら、個別にご連絡ください。

このブログあてに、メッセージまたはコメントをお送りくだされば対応します。

メッセージ、コメントとも、ブログには自動表示はされませんので、ご安心ください。

 

                               

 

 

このブログの投稿は、被災地のナベさんのお米を紹介・応援するためだけのものです。

商用ではありませんので、ここに代金などは記載いたしません。

当然ながら、ブログ筆者は中間マージンなどは一切いただきません。

 

* 被災地での農業について非難・批判などはご遠慮ください。

* Facebook 経由の方は、ご注文やご連絡先などは、コメントではなくメッセージとしてお送りください。

 

農人ナベさんを応援してきたブログはこちらから  農人ナベさん  

 

 


被災地・福島より お米作り断念のおしらせ (農人ナベさん) 1

2015-04-13 00:30:37 | 農人ナベさん

農人ナベさんは、被災地・福島県相馬市で、有機農業をいとなんでいます。

お会いしたことは一度もないのですが、わたしの元同僚のお父さまで、なにかの折にご自分がつくったお米を送ってくださったことがありました。

それは、炊いてみてびっくり、ご飯のひとつひとつがピカピカに輝いています。

そして食べてみてびっくり、もち米かと思うほどの粘りとうま味で、さめるほどにおいしいという初めての体験でした。

これがナベさん作の「有機栽培米・ミルキークイーン」との出会いでした。

さっそく注文しようと電話しましたが、お米はすべて年間の予約制なので、新米がとれるまで注文はうけられないとのお返事でした。

聞けば、かつて都内某デパートで販売されて大ブレーク、予約なしには買えないという超ブランド米だったのです。

その年の秋、新米がとれようやく予約できるようになってから、わが家はずっとナベさん作のお米をおいしく大切に食べてきました。

                            

それが、東日本大震災にあい、福島は甚大な被害をうけました。

ご自身一家はご無事だったものの、農水路の下流は散乱するガレキやご遺体にはばまれ、農業を再開するのも並大抵ではなかったそうです。

そして、震災後ようやく作ったお米でしたが、放射能汚染という風評被害で長年のお客さんもはなれていき、売り上げは激減しました。

                                

ナベさんは、お米の安全性をアピールするために、放射能検査や除染作業を自費でおこなってきました。

放射能検査では、検出下限値を下まわる数値がでていますが、非難は続きます。

「ほかにお米はいくらでもある、わざわざ危ういお米を買う必要があるのかね」

「なぜ、まだ被災地で農業を続けるんだ、早くやめてしまったらどうかね」

                                

原発事故を収束できそうもない東電と交渉をかさねても、その回答は・・・

「風評被害はみとめられない、検査や除染は自発的な営業活動なのだから、補償にはあたらない」のだそうです・・・

こんなことでは東北の一次産業はすたれてしまう・・・とナベさんが危惧するのはもっともなこと。

それでも、ナベさんは野菜や花苗をつくり続け、いまだ避難生活をおくる方々に無償でさしあげているのです。

わが家が、そんなナベさんを応援したくなるのはあたりまえなのですが・・・

今回とどいたお知らせには、「今年からお米作りをやめる」とありました・・・

つづく