ぼくは、ブルブル震えながら、全くわけの分からないまま、
抱っこされ車に乗せられて、どこかに連れて来られた
連れて来られた所は、一度も来たことがない、ぼくがまったく知らない場所だ
どうやらあのヒトたちの家らしい
ここには、ぼくのかぎ慣れたにおいは、なにもない
母さんや妹のにおいもない
実家のパパさんママさんのにおいもない
いつも遊んでいたおもちゃのにおいもない
ぼくの寝ていたお布団のにおいもない
ここには、ぼくの実家のにおいは、なにもない
いやだ~
ぼく、こんなところ、いやだ~
ここは、ぼくのお家じゃな~い
ぼくを元のお家に帰して~
母さんもだれもいないこんなところで、ぼく一人っきりになっちゃって~
どうしろっていうの~ どうしたらいいの~
ああ~ いやだ~ いやだ~ いやだ~ いやだよ~
あっ、ヒトが何か食べているみたいだ
なに、なにか食べているの
食べているなら、ぼくにもちょうだいよ~
何かちょうだい~ 何かちょうだい~
そして、ぼくをお家に帰して~
ぼくは、思いっきり吠えまくった
全身に力をこめて、吠えに吠えて、吠えまくった
ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン
いつまでもいつまでも、際限なく、ただただ吠えまくった
だって、恐ろしくって、寂しくって、不安で、孤独で、
もう もう いやでいやでたまらないんだよ~
ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン
パパママは、なす術もなく、ただただ途方に暮れていました
つづく
(写真と本文は関係ありません)
抱っこされ車に乗せられて、どこかに連れて来られた
連れて来られた所は、一度も来たことがない、ぼくがまったく知らない場所だ
どうやらあのヒトたちの家らしい
ここには、ぼくのかぎ慣れたにおいは、なにもない
母さんや妹のにおいもない
実家のパパさんママさんのにおいもない
いつも遊んでいたおもちゃのにおいもない
ぼくの寝ていたお布団のにおいもない
ここには、ぼくの実家のにおいは、なにもない
いやだ~
ぼく、こんなところ、いやだ~
ここは、ぼくのお家じゃな~い
ぼくを元のお家に帰して~
母さんもだれもいないこんなところで、ぼく一人っきりになっちゃって~
どうしろっていうの~ どうしたらいいの~
ああ~ いやだ~ いやだ~ いやだ~ いやだよ~
あっ、ヒトが何か食べているみたいだ
なに、なにか食べているの
食べているなら、ぼくにもちょうだいよ~
何かちょうだい~ 何かちょうだい~
そして、ぼくをお家に帰して~
ぼくは、思いっきり吠えまくった
全身に力をこめて、吠えに吠えて、吠えまくった
ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン
いつまでもいつまでも、際限なく、ただただ吠えまくった
だって、恐ろしくって、寂しくって、不安で、孤独で、
もう もう いやでいやでたまらないんだよ~
ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン ワン
パパママは、なす術もなく、ただただ途方に暮れていました
つづく
(写真と本文は関係ありません)
最高の盛り上がり。
どうなっちゃうんでござるか
えぇー、次回につづくんかい。
引っぱるねー『ラン吉伝』。
拙者も『銀之介伝』を執筆するでござるか?
by銀之介
この話、当初は数回で終わるはずだったところ、色々と思い出しているうちに、結果、引っぱりすぎ。。。。
わずか10ヵ月前のことでも、結構わすれてしまっている始末で。。。。
ぎんのすけ君のお話も、是非聞かせてくだされ~!