因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋6月のなにか

2011-06-01 | お知らせ

 いつもより早い梅雨入りですね。ブログのテンプレートも梅雨らしいものに変えてみたのですが、どういうわけか「続きを読む」からの行間が狭くて読みづらくなってしまい、結局長いこと使っていたお茶セット?に戻しました。
shelf volume11『untitled』(1,2,3,4) SENTIVAL!2011参加作品
Drama Turugi2011 ドラマツルギー(劇作術、演劇性)と劇剣(ドラマのつるぎ=剣)をかけたもの。新宿タイニイアリスに5つのカンパニー、劇団ING進行形劇団印象(1,2,3,4 5,6,7,8,9,10)、劇団エリザベスmeet'stamago PURiN(たまごプリン)、May(1,2,3)が結集、9日から26日まで連続上演を行う。最終日には公開合評会があり、ドラマツルギ大賞と観客賞、タイニイアリス賞が選出される。
『モリ―・スウィニー』 翻訳と演出を谷賢一。
*Hgリーディング 2008年初夏上演の『Hg』から、第一話「猫の庭」を読む試み。風琴工房の詩森ろばと津田湘子が発起人になり、日本の問題製作委員会が後援する。ほとんどのオリジナルキャストに加え新規参加もあり、チケット代は最低必要経費以外すべて被災地に寄付するとのこと。
*オクムラ宅 第2回公演『かもめ 四幕の喜劇』 昨年の旗揚げ公演で、岸田國士の『紙風船』をまさかの演出で因幡屋を仰天させたオクムラ宅がチェーホフに挑む。
*新国立劇場 『おどくみ』 青木豪(1,2,3,4,5,6 7,8,9,10)の新作書きおろし。
演劇集団円 『未だ定まらず』 前田司郎(1,2)が書きおろし、みずからが演出する。

 友人と帝劇の『レ・ミゼラブル』の話題になり、ジャン・バルジャン役で出演中の別所哲也氏がパーソナリティをつとめるJ-WAVE TOKYO MORNING RADIOのことを教わりました。
 友人はこの番組を目覚ましがわりにしているとか。
「朝6時から生放送ということは何時に起きて何時にスタジオ入りするのだろう。帝劇にもバリバリ出演して、別所氏はいつ寝ているのか」。友人の素朴な疑問であります。忙しい人には仕事が吸い寄せられるようにやってきて、いよいよ活躍することになるのでしょう。先日はアメリカ人尺八奏者ブルース・ヒュバナーとギタリスト原とも也のライブがあり、曇り空の朝、気持ちのよいひとときでした。
 これも友人からですが、テレビ東京で放映中のドラマ『鈴木先生』をぜひにと勧められました。『セカンドバージン』で人気沸騰の長谷川博巳が主演する、一風変わった教師のドラマということは知っておりましたが、震災以降演劇はどうにか頑張れても、ほかのメディアから新しいものを自分に取り入れることがむずかしい時期があったのです。
 第6回をみて、一発ではまりました。佐々木蔵之介主演の『チャレンジド』のような直球感動もの、天海祐希主演の『女王の教室』のような超変化球のキワモノ、そのどちらでもなく、たしかに鈴木先生はつかみどころのないキャラクターですが、問題に対して本気で悩み、自分の気持ちを正直にみつめ、「そこまで言うか」と冷や冷やするような言動に出る。「ああ、また眩暈が」等々、鈴木先生の心の声が語られたり字幕になったり、演出の技巧というより、「こんなドラマを作りたい」というスタッフの鋭い意識が集中していることを感じました。これまでの回の再放送をチェックしなければ。

 自分の興味の範囲は非常に狭く、かたよりがあります。視野が広く心の柔らかな友人からいろいろなことを教えられるのは大変幸せなことですね。感謝しております。

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