因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡通信33号完成

2009-09-12 | お知らせ
 おかげさまで因幡屋通信33号が完成し、本日各設置先劇場へ発送いたしました。今回は若草色です。
*戯曲(ホン)に帰ろう 
 デイヴィッド・ハロワー作『ブラックバード』…を取り上げながら、ここ数年の自分の戯曲読みの変化を辿るものになりました。明らかに実感したのはこのあたりから?『雌鶏の中のナイフ』に嵌まる日々は実に楽しく、若い女の役を世界名作小劇場の津留崎夏子(1,2)で動かしてみたくなり。
*幸福の赤いセーター
 スタジオソルト『天気のいい日はボラを釣る』…こちらも一昨年の『7』を見た夜の実感を思い起こしながら書きました。ソルトの舞台に出会えたことを改めて幸せに思っています。

えびす組劇場見聞録は32号になり、こちらはクリーム色です。
*真実と現実のあいだで
 時間堂『花のゆりかご、星の雨』、劇団堀出者『パーフェクト』…まったくテイストの違う作品ですが、いずれも人とのつながりを考えさせられる舞台でした。温かく優しい気持ちになった3週間後に絶望的な気分に落ち込む。演劇が与えてくれる味わいはさまざまです。
 
 1998年晩秋の因幡屋通信創刊から前号まで10年以上に渡り、レイアウト編集は友人のKMさんにお願いしておりました。いつも割り込み仕事であるにも関わらず、入稿の遅れや校正の細かい変更にも辛抱強くつきあってくださいました。今回から自分のパソコンでレイアウトから版下作成まですることになりましたが、深夜の電話サポートでソフトのインストールからレイアウトのテクニック伝授、町田のドトールで版下のカッティング指導までまさに手取り足取り…。通信を読んで下さった方から「因幡屋さんはひとりでやっておられるんですね」とよく言われます。確かに原稿を書いているのは自分ひとりですが、KMさんの存在がなくては続けることはできませんでした。感謝の気持ちは言葉に尽くせません。ほんとうにありがとうございました。因幡屋通信、因幡屋ぶろぐ、これからも頑張ります。
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