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12月14日、新宿タイニイアリスのオーナーで演劇研究者の西村博子さんが逝去されました。出会いは2007年6月、劇団印象公演『父産』(「とうさん」/鈴木アツト作・演出)がきっかけです。「因幡屋ぶろぐ」の観劇記事をアリスのHPにリンクしてくださって、メールのやりとりがあり、そのすぐあとでしたか、別の劇団の公演に再びアリスへ行って終演後に階段を上っていたとき、「もしかして宮本さん?」と呼び止められたのです。どうしておわかりになったのですかとたまげていると、「わたし、こういうの、わかるの」とにっこり。それがご縁になって、アリスに乗り込んでくるイキのいい若手劇団に次々と出会えたこと、特に大阪の劇団Mayとの出会いは大きかった(2015年3月、最後のアリスフェスティバル公演記事→『零度の掌』)。舞台の勢いに負けまいとブログをアップしつづけたことは、あの日西村さんが自分に目を留めてくださったおかげです。2015年5月、劇団文化座+劇団東演の『廃墟』公演(三好十郎作 鵜山仁演出@文化座アトリエ)ではお隣の席になり、休憩時間に地震が起きたときは手を握り合いましたね。帰りは「松屋」で牛丼をご馳走になりました。2018年に明治大学の図書館ギャラリーで開催した唐十郎の企画展に足を運んでくださって、2019年唐組公演『ジャガーの眼』(唐十郎作 久保井研+唐十郎演出@新宿・花園神社)にご一緒したのがお目にかかった最後でしょうか。誰に対しても等しく、明るく優しく、懐深く接してくださいましたね。もう会えないなんて信じられない。新宿二丁目辺りを歩けばひょっこり出会えるように思えてなりません。西村さん、ほんとうにお世話になりました。ありがとうございます。
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