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田舎都会からの便り

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函館山・寒川部落2012年3月11日

2016年02月15日 03時14分21秒 | 山登り・散策の話

函館山・寒川2012年3月11日

函館山の裏手にあった寒川

ここへ行くには 函館山に上り そこから下りる道がある

AM10:15 函館山汐見山コース出発 

汐見山コース 距離は近いが 上りがきつい

冬場はよいが 夏場はおすすめできない

AM10:30 上りきると平坦地  

急な道を上りきると平坦地

春になると キクザキイチゲやカタクリ・シラネアオイなどが咲き誇る人気のハイキングコースです 

AM10:40

 牛背山から寒川に下りる道は 急傾斜

AM11:20

下り40分ほどの道には 

伝わり下りるロープが張られているので 助かる 

AM11:30

なつかしい ぼっこ手袋 

昭和の時代は 毛糸を手編みしたぼっこ手袋が主役だった

マムシがいるので 夏場は要注意 

AM12:00

このあたりは平地 昔は畑だったのかも知れない

AM12:07

 AM12:10

 

寒川 鹿島神社跡地の石碑 

到着 12:12

石垣は 津軽海峡の荒波から住宅を守ってくれたのでしょう

明治17年頃 富山県宮崎海岸地方の漁民が集団移住してできたのが寒川です 

函館山の裏手にあった寒川

明治の時代 ここには12戸約60人が生活していたという

富山県から移住し 漁業をしながら自給自足の暮らしをしていたのでしょう

 

当時の津軽海峡は 

どんな船の往来があったのだろう

今は函館港に出入りする船が

頻繁に航行する 

訪ねた3月11日は 

東日本大震災からちょうど一年目

このも昭和29年の洞爺丸台風で壊滅し 

この地を住民が去る原因になったという

高波の怖さを伝える寒川でもある 

荒々しい岩場だが 

逆に魚や海草類の宝庫となっているのでしょう 

青のりやワカメは 

岩場に映える

色彩や姿の輝きには 

しばし目を奪われる

 

 

 

 

ちっちゃな貝類の生活は 

つつまじく見える

仲間が寄り添い 

一日一日を重ねている

 

 

明治から昭和29年頃まで繁栄した

ここには敷地跡の石垣や涸れ沢の寒川が息づいている

 

明治2年5月15日 箱館戦争の政府軍上陸は寒川と立待岬から上陸し 背後から弁天台場を奇襲したという 

 

分教場もあり 活気のあった寒川 

背面の高台には 畑の跡のような段々が見える

 

 

干潮になると 海の田んぼが広がる 

 

潮がひけると 

海草や魚介類宝庫の光景が広がる

ふのりを放した味噌汁は 格別の味

来る日も来る日も 至福の味を楽しんだのでしょう

海藻類のへばり付いた岩場の色彩は 

芸術的にも映る

 

 

 

函館山の裏手にあった寒川

明治の時代 ここには12戸約60人が生活していたという

寒川という行政上の地名は失せたが まだ市民には通用する地名です

 

写真前方の「けどき岬」の先に立待岬がある

岬の手前にある「帆かけ岩」のあたりに 冷泉温泉があったという 

 

寒川の海岸を歩くと 

私のスピードでは30分以上かかり 

見た目と違う広さです 

ここでは ブリ・イカ・マグロなどが獲れ 

桃源郷だったよう

しかしお店が一軒もなく 食べ物は限られていたよう

寒川については 生活者の記した書物などがあり 興味のある方は市立図書館で楽しむとよい

3~4月は ふのり

1~5月は のり

女性の収穫する海藻類が

現金収入になっていたのでしょう

 

 

今時代 煌々と灯りが海面を照らす沖合いは 夜の観光スポットのイカ漁場

明治時代には想像もつかないことでしょう

イカ豊漁は 明治時代から変わらずです

 

 

生活していた方の言い伝えには

アワビ ウニ ツブ ・・・ 高級食材の宝庫だったという

今でも獲れるのでしょうが 密漁でハイお縄が待ってます

 

いろんな光景が次々と目に入り 

立ち止まることが多い素敵な海岸です

 

写真の岬の先は 穴澗

帰りは入江山に上り 下山する

明日は最終回です 

 

 

帰路は穴澗コース

往路も急峻だったが 

帰路も上りがきつそう

 PM 1:20 帰路出発

 

生活者の記述を読むと 街との往来は危険を伴ったよう

海岸線は大波や荒波が襲いかかり

山の道は崩壊などが頻繁だったよう

PM 1:25

 

足腰が丈夫でないと 上りは無理

PM 1:30

 

息が切れる道が 長くつづく

低山なのに 高山のような 錯覚登山

PM 1:35

 

傾斜地のロープ設置は 

初心者の私には助かる

PM 1:45

写真では危険に見えないが

左に滑り落ちると〇十メートル ドドドッ

PM 1:45

ロープの支え間は 一人利用が原則

利用し終えたら 次の人が利用します

PM 1:55

危険なケ所がある登山は 

山仲間と登ると安心です

経験者が先頭を歩き 

雪で不明の道を歩きやすくしてくれます

深い雪の先頭者は 足がスボッスボッと深く埋まる

足だけではなく 腰にも相当負担がかかる

短時間で交代しなければ ダウンします 

東日本大震災から一年 3月11日 午後2時46分 

参加者が1分間の黙祷

 

先頭のラッセルで疲れると 一番後方に下がる

後ろになるほど 雪道はかたまり 歩きやすい

PM 2:50

 

入江山到着 

ここから30分ほどで下山できる

 PM 2:55 

 

麓には 函館山の案内所があり 充実した無料のパンフレットや資料が置かれています

散策や野草・野鳥を一層楽しむために 利用されることをおすすめします 

 


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