2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は8日、メダルの素材に使用する携帯電話や小型家電の回収を3月31日で締め切る、と発表した。大会で授与される5千個以上のすべてのメダル分の素材確保のメドが立ったためだ。

 組織委は17年4月から「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」として、全国で回収を呼びかけた。組織委によると、昨年10月末時点で金が28・4キロ(達成率93・7%)、銀が3500キロ(同85・4%)に到達。銅は昨年6月時点で必要量2700キロが確保されていた。全てのメダルをリサイクル金属から作るのは、大会史上初めてとなる。

 全国の約1500の自治体や3500の郵便局などに回収ボックスを設けるなどして集めた小型家電は5万トンに迫り、携帯電話は500万台以上が集まったという。組織委の古宮正章・副事務総長は「感謝したい。今後の大会や日本社会に根付いて欲しい」と語った。

 すでにメダルのデザインは国際オリンピック委員会の承認を得ており、今年1月には、メダルの製造も始まったという。メダルのデザインは開幕1年前を迎える今夏に公表される予定だ。(前田大輔)

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5万トンの小型家電と500万台の携帯を寄付した日本人、凄いものです。東京都庁第一本庁舎でいま働いている貧乏英語塾長は、毎日携帯を寄付しに来る人を見ます。日本人の民度の高さを感じる瞬間です。

それが、大会1年半前にしてほぼメダル量を賄えたというのですから、感心しきりです。かくなるうえは、こうして作られたリサイクル・メダルを、多くの日本人選手が首にかけてほしいと願ってしまいます。

東京五輪は、もう来年です。