自民党の歴史的大勝利となりました。ゴウ先生もずっとテレビに釘付けです。
しかし、そうした報道を見ていると、ムッとしてくる論評が目立ちます。その代表が次の分析です。
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2大政党の流れは不変 大勝は小選挙区の特性 (共同通信) - goo ニュース
2005年 9月12日 (月) 06:58
これが小選挙区制の怖さだ。自民党の候補が全国の選挙区で集めた票は民主党の1・3倍にすぎないにもかかわらず、2・7倍の議席を獲得し、歴史的な大勝を果たした。ちょっとした風が“地滑り的勝利”につながる制度の特性がくっきりと表れた格好だ。自民党は民主党の追撃を食い止めたかにみえるが、移ろいやすい無党派層が今回の衆院選で自民党を押し上げたといえる。民主党にも逆転のチャンスは常にあり、2大政党制の大きな流れはむしろ不変だろう。
「小選挙区制では(議席が)どちらかに振れることがある」。敗因を問われた民主党の岡田克也代表は11日夜、悔しさをにじませた。
今回「民主党政権が実現しなければ代表辞任」と厳しい勝敗ラインを明言した岡田氏の念頭に「“大振れ”による大勝利が起こりうる選挙制度」との見立てがあったのは間違いない。しかし、皮肉にも自公過半数という低い勝敗ラインを設定した小泉純一郎首相に敗れ、議席激減の辛酸をなめる結果となった。
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この手のマスコミ(ならびに民主党?)は、選挙区の集票力は自民党と民主党であまり変わらないのに、これほど議席数に開きが出るのが小選挙区の怖さであると主張するわけです。選挙区の結果は運で決まると言っている様な印象すらあります。
この分析、間違いではありません。しかし、それはあまりに選挙区の有権者を馬鹿にした物言いではないでしょうか。
たとえば、東京の25の選挙区を見てみましょう。自民党がなんと23議席を占め、民主党は管直人氏だけしか勝てませんでした。テレビにしょっちゅう出ていた海江田万里氏も松原仁氏も選挙区では勝てず、比例で救われたテイタラクです。
これが小選挙区の宿命であると総括しているだけでよいのでしょうか?どうしてこういうことが起きたのでしょう?
有権者は冷静に見ていたのです、過去の彼らがそれぞれの選挙区に対して実際に何をしてきたか、を。
ゴウ先生の地元である東京19区でも前職の有名な民主党議員が選挙区で勝てず、自民党の若い新人が――僅差とはいえ――勝ってしまいました。当然です。前者は、過去数年の間19区のために特別なことを何もしてきませんでした。それなのにもう4年任せてくれと図々しくも言うのです。有権者は信用しませんでした。致し方ない結果です。
自民党は、戦上手でした。比例区を制覇するために郵政民営化に争点を絞り、各選挙区では候補者一人一人がその選挙区に応じた選挙活動を展開し、政策を謳ったのです。それがこの結果につながったのです。
そして、各選挙区の有権者に利益を還元できる期待があったからこそ、自民党はこれほどの議席を獲得できたのです。逆に言えば、選挙区での投票行動によって、有権者は民主党に対して現実的に厳しい判断を下したのです。毎日のように駅頭に立って挨拶をしてきたドブ板選挙活動をしてきた自民党候補者を信任したのです。このことに気がつかないと、民主党は次も負けることでしょう。
国民は馬鹿ではないし、政治にリアリティを求め続けます。これからの自民党議員の行動にも細かいチェックをしていくはずです。一部の選ばれた国民のものだった政治がすべての国民のものに変わったのであります。それが「いま」なのです。
衆議院議員たるもの、謙虚に政策実現すると同時に、地道な選挙区活動を行うことを期待しています。
しかし、そうした報道を見ていると、ムッとしてくる論評が目立ちます。その代表が次の分析です。
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2大政党の流れは不変 大勝は小選挙区の特性 (共同通信) - goo ニュース
2005年 9月12日 (月) 06:58
これが小選挙区制の怖さだ。自民党の候補が全国の選挙区で集めた票は民主党の1・3倍にすぎないにもかかわらず、2・7倍の議席を獲得し、歴史的な大勝を果たした。ちょっとした風が“地滑り的勝利”につながる制度の特性がくっきりと表れた格好だ。自民党は民主党の追撃を食い止めたかにみえるが、移ろいやすい無党派層が今回の衆院選で自民党を押し上げたといえる。民主党にも逆転のチャンスは常にあり、2大政党制の大きな流れはむしろ不変だろう。
「小選挙区制では(議席が)どちらかに振れることがある」。敗因を問われた民主党の岡田克也代表は11日夜、悔しさをにじませた。
今回「民主党政権が実現しなければ代表辞任」と厳しい勝敗ラインを明言した岡田氏の念頭に「“大振れ”による大勝利が起こりうる選挙制度」との見立てがあったのは間違いない。しかし、皮肉にも自公過半数という低い勝敗ラインを設定した小泉純一郎首相に敗れ、議席激減の辛酸をなめる結果となった。
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この手のマスコミ(ならびに民主党?)は、選挙区の集票力は自民党と民主党であまり変わらないのに、これほど議席数に開きが出るのが小選挙区の怖さであると主張するわけです。選挙区の結果は運で決まると言っている様な印象すらあります。
この分析、間違いではありません。しかし、それはあまりに選挙区の有権者を馬鹿にした物言いではないでしょうか。
たとえば、東京の25の選挙区を見てみましょう。自民党がなんと23議席を占め、民主党は管直人氏だけしか勝てませんでした。テレビにしょっちゅう出ていた海江田万里氏も松原仁氏も選挙区では勝てず、比例で救われたテイタラクです。
これが小選挙区の宿命であると総括しているだけでよいのでしょうか?どうしてこういうことが起きたのでしょう?
有権者は冷静に見ていたのです、過去の彼らがそれぞれの選挙区に対して実際に何をしてきたか、を。
ゴウ先生の地元である東京19区でも前職の有名な民主党議員が選挙区で勝てず、自民党の若い新人が――僅差とはいえ――勝ってしまいました。当然です。前者は、過去数年の間19区のために特別なことを何もしてきませんでした。それなのにもう4年任せてくれと図々しくも言うのです。有権者は信用しませんでした。致し方ない結果です。
自民党は、戦上手でした。比例区を制覇するために郵政民営化に争点を絞り、各選挙区では候補者一人一人がその選挙区に応じた選挙活動を展開し、政策を謳ったのです。それがこの結果につながったのです。
そして、各選挙区の有権者に利益を還元できる期待があったからこそ、自民党はこれほどの議席を獲得できたのです。逆に言えば、選挙区での投票行動によって、有権者は民主党に対して現実的に厳しい判断を下したのです。毎日のように駅頭に立って挨拶をしてきたドブ板選挙活動をしてきた自民党候補者を信任したのです。このことに気がつかないと、民主党は次も負けることでしょう。
国民は馬鹿ではないし、政治にリアリティを求め続けます。これからの自民党議員の行動にも細かいチェックをしていくはずです。一部の選ばれた国民のものだった政治がすべての国民のものに変わったのであります。それが「いま」なのです。
衆議院議員たるもの、謙虚に政策実現すると同時に、地道な選挙区活動を行うことを期待しています。
1名は当選、もう1名は亀井に負けました。
祭りのような気持ちで見ておりましたが、これからはどう今回選ばれた議員がどのような政策をするかを見なければならないのですね。
ここが一番重要なのにも関わらず、つい時間が経つと忘れてしまいがちです。しっかりと今後の議員の動きを追っていきたいと思います。
自らの投票行動に誇りを持ち、当事者意識を持ち、そして五感を張り詰めながら、これからの政治の動きを見つめていきます。