考え込んでしまう調査結果です。記録しておきましょう。
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[データ] 日本人がネット辞書で最も調べた言葉は「進捗」、2位は「瑕疵」(@niftyビジネス) - goo ニュース
2013年5月22日(水)08:05
小学館が発行する辞書「大辞泉」の編集部がまとめた調査によると、日本人が過去1年間にインターネット辞書で最もよく調べた二字熟語は「進捗(しんちょく)」だった。
この調査は、大辞泉がデータを提供している朝日新聞社の辞書サイト「kotobank」の1年分のアクセスデータ(2012年4月―2013年3月)から、同辞書の編集部が二字熟語のみを抽出、集計した。
集計でトップとなった「進捗」について、大辞泉編集部では「スケジュールや状況をきめ細かく確認しながらものごとを進める生真面目な日本人の姿が想像できる」とコメントしている。
「進捗」に次いで多かったのは「瑕疵(かし)」で、こちらに関しては「ものづくりの国、日本を象徴するような言葉。瑕疵担保責任など、品質へのこだわりを感じさせる」という。
以下は10位までを見てみると、「遵守(じゅんしゅ)」「謹啓(きんけい)」「留意(りゅうい)」「約款(やっかん)」「寸志(すんし)」「邁進(まいしん)」「意義(いぎ)」「出自(しゅつじ)」が並んでいる。
全体としては、ビジネス文書で読み方につまずきやすい単語など、仕事がらみの言葉が上位にランクインしている。
大辞泉編集部では、こうした調査結果を「日本人ならではの律儀・謙虚・真面目といった気質が見て取れる。また難しい字を使った言葉が多いことから、ネット辞書を“ちょっと漢字を調べたいとき”に使う人も多いのではないか」と分析している。
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ビジネス文書で「読み方」がわからないから調べた?だとすると、日本人の漢字能力は相当に低下しているような気 がしますし、意味がわからないと言われても同様の印象。手書きするためにお手本を求めてというのなら、「瑕疵」だとか「約款」だとか間違いそうな熟語が 入っているので理解できるのですが。
それにしても、この10個をつなげた文を作ると、何やらちょいとばかり寂しい日本人の姿が見えてきます。「進捗」に「瑕疵」がないことに胸をなでおろし、「約款」を「遵守」することばかりを考え、手紙の前は「謹啓」でなくてはと頑なで、「留意」することだけが頭に浮かび、「寸志」の額は本当に少しで、「邁進」する「意義」を探すのには「出自」に自信がない。
とはいえ、こういう単語を知らないから調べたとすれば、「日本人ならではの律儀・謙虚・真面目といった気質」が消えかかっているのかも知れず、やっぱり首を傾げてしまうのでした。
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