夢と希望と笑いと涙の英語塾

INDECという名の東京高田馬場にある英語塾で繰り広げられる笑いと涙の物語
新入会員募集中!

「ながらスマホ」の危険周知運動と取締強化を願う

2018年09月26日 07時04分30秒 | 時事放談: 国内編

「ながらスマホ」、怖いです。やめてほしいです。

**********

自転車「ながらスマホ」で視界95%減 歩行者と衝突、昨年45件 電動、高速化で危険

自転車「ながらスマホ」で視界95%減 歩行者と衝突、昨年45件 電動、高速化で危険増

(西日本新聞)

記者が疑似体験したVRの映像(KDDI提供)VR端末でながらスマホ自転車を疑似体験する記者

 スマートフォンを操作しながら自転車を運転する「ながらスマホ」で歩行者と衝突する事故が急増し、社会問題化している。昨年は九州の3件を含め全国で45件発生。スマホが普及し始めた10年前に比べ3倍以上に増えた。専門家によると、ながらスマホは視界が通常の5%にまで狭まる。福岡県は条例にながらスマホ禁止を盛り込むなど自治体も対策に乗り出した。

 警察庁によると、スマホなど携帯電話を操作しながらの自転車運転中の事故は、2007年の13件から増加傾向で、昨年は前年比19件増の45件となった。

 悲惨な事故も起きた。川崎市では昨年12月、スマホと飲み物を持って電動アシスト自転車に乗った女子大生が歩行者の女性=当時(77)=と衝突し、女性は死亡。重過失致死罪に問われた女子大生に今年8月、有罪判決が下った。

 愛知工科大の小塚一宏特任教授(交通工学)は「通常、視界は左右で計約6メートルあるがスマホ操作時は約30センチに狭まる。意識もスマホに集中し、ブレーキ操作が遅れる」と指摘。近年は重量のある電動自転車や高速で走るロードバイクが人気なため「ぶつかった時の衝撃も大きく、危険性が増している。自分は大丈夫と過信しないで」と訴える。

 昨年4月、自転車のながら運転禁止を明記した条例を施行した福岡県は、親子向け講習会などで啓発。京都府は、ながらスマホの危険性の検証結果をホームページで紹介するなど、全国の15都道府県が条例で自転車の安全利用を呼び掛けている

    ◇      ◇

見えてたつもり…過信禁物 記者がVR疑似体験

 自転車のながらスマホ運転はどれほど危険か−。携帯電話大手KDDIが啓発用に開発した仮想現実(VR)端末を使って記者(24)が疑似体験した。

 ゴーグル型のVR端末を着けると、木々が生い茂る小道が広がった。精巧なコンピューターグラフィックス(CG)も駆使した仮想空間は現実さながらの光景。右手はハンドル、左手にスマホを持ち、自転車に乗っている設定だ。

 「スマホを見ながら走行してください」。音声に従い、自転車の平均的速度、時速10キロで自動走行がスタート。右手のリモコンを押すとブレーキがかかる。スマホに表示された会員制交流サイト(SNS)の画面に数秒おきに届くメッセージ。視線を落としながら左カーブを進んでいく。

 バスケ歴14年、反射神経には自信がある。周囲に車や歩行者は見当たらず、これなら余裕だ。

 カーブを曲がったところで歩行者と擦れ違った。50メートルほど先に車が止まっている。前方を気にしつつも、矢継ぎ早に届くメッセージを確認しようとスマホ画面に目を落としていると、車の陰から歩行者の男性が。あっと思った瞬間にブレーキをかけたが、遅かった。

 「ガッシャーン」。男性が驚いた表情で振り向き、衝撃音が響いた。ピーポーピーポーと救急車のサイレンが耳をつんざく。事故ってしまった。「(男性が現れてから)ブレーキをかけるまで2・9秒かかりました」と画面に表示された。

 反応がこんなに鈍るとは。見えているつもりだったが、スマホを気にしながらの視野は極端に狭く、男性に気付くのも遅れた。自分を過信していた。

 もし、現実だったら−。リモコンを握った手は、じっとりと汗をかいていた。

=2018/09/24付 西日本新聞朝刊=

「ながらスマホ」 事故を起こしてからでは遅い

 スマートフォンや携帯電話を操作しながら運転する。「ながらスマホ」は、重大な事故につながる危険な行為だ。

 川崎市で昨年12月、女子大生がスマホを操作しながら電動アシスト自転車を運転し、歩行中の女性に衝突した。女性は脳挫傷などで死亡した。

 重過失致死罪で在宅起訴された女子大生に対し、横浜地裁川崎支部は先月、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。この間、女子大生は大学を自主退学している。

 片耳にイヤホンをして音楽を聴き、右手に飲み物、左手にスマホを持って運転していた。メッセージを送受信した後、ポケットにしまう動作に気を取られ、被害者に気付くのが遅れたという。

 前方不注意に加えて、ブレーキをすぐにかけられる状態でなかったのも明らかだ。判決は「自転車の運転が人を死傷させ得るという自覚を欠いた、自己本位な運転態度だ」と、厳しく非難した。「ながらスマホ」への警鐘である。

 被告は公判で、以前にもスマホを操作しながら自転車に乗ったことがあると語った。「ながらスマホ」の危険性について、あまりに無知だと言わざるを得ない。

 「ながらスマホ」の自転車が歩行者を死傷させる事故は、昨年だけで45件を数える。今年6月にも、茨城県内でスマホを見ながらマウンテンバイクを運転していた大学生が歩行者の男性をはねて死亡させ、書類送検された。

 自転車と歩行者の事故では、若者が加害者になるケースが多い。自転車通学者が多い大学や高校などの教育現場で、スマホを操作しながら運転することの危険性を教える取り組みを進めたい。

 車やバイクを運転中の事故も後を絶たない。「ながらスマホ」の事故は昨年、1885件に上り、10年前の1・5倍に増えた。取り締まり数も年90万件を超える。

 内閣府の昨年の世論調査では、運転中の「ながらスマホ」対策として、厳罰化や警察による取り締まりの徹底を挙げる人が多かった。啓発によって事態が改善されないようなら、道路交通法の罰則強化も検討すべきではないか。

 スマホでゲームやSNSのやりとりを楽しむ人は多い。通話中より、画面に見入っている時の事故が増えているのはこのためだ。

 歩行中のスマホも控えなければならない。他の人にぶつかる。つまずいて転倒する。熱中して駅のホームから転落する事故も少なくない。「ながらスマホ」の危険性を改めて認識したい。

**********

多いです、「ながらスマホ」する人。東京でもしょっちゅう見ます。そんなにスマホを見る必要があるのかと首を傾げるほどです。

自転車は、一歩間違うと殺人凶器になります。安全に運転しないといけません。ながらスマホなどもってのほかです。道交法の改正は、絶対に必要だし、厳しい取り締まりも必要でしょう。

なお、雨が多い昨今ですが、傘をさしながらの自転車走行も、道交法違反です。もちろん、歩道を自転車が走るのも、イヤホンをつけたまま走るのも、道交法違反。自転車に乗る人は、きちんとルールを守って走ってください。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柔道ブラジル男子代表チーム... | トップ | 福岡にも、分譲禁煙マンションが »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時事放談: 国内編」カテゴリの最新記事