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大谷三穂2等海佐、女性初の護衛艦艦長に着任

2016年03月02日 04時52分46秒 | 時事放談: 国内編

すばらしい!「軍艦」の艦長に女性が着任する時代が、日本にもやってきたのです。記録しておきましょう。

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護衛艦に初の女性艦長 大谷三穂2等海佐「後に続く女性自衛官のためにも気負わず任務全うしたい」 

産経新聞 2016.3.1 07:45

 海上自衛隊横須賀基地で29日、現役護衛艦では初めての女性艦長として、大谷三穂2等海佐(44)が「やまぎり」艦長に着任した。約220人を率いる

 大谷2佐は甲板上で整列した隊員に「ただ今から指揮を執る」と訓示。これとは別に「私の後に続く女性自衛官のためにも、気負わず任務を全うしたい」とのコメントを出した。

 海自横須賀地方総監部によると、大谷2佐は大阪府吹田市出身で、女性1期生として平成8年に防衛大を卒業25年、初級幹部の訓練を担う練習艦で初の女性艦長となっていた。

 約4万2千人の海自隊員のうち約2400人が女性隊員やまぎりは女性用居住区やトイレが整備され、約10人の女性隊員が乗艦している。

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「護衛艦」は、他国の海軍では「軍艦(warship)」の一種である「駆逐艦(destroyer)」とみなされ、いったん有事となれば、当然ながら、敵を駆逐し、殲滅する任務を帯びます。

そこに大谷美穂2等海佐(他国の「海軍中佐:commander」)が艦長として史上初めて着任したのですから、快挙といえます。

そこで、大谷2佐はどんな人なのかと思って調べたら、次の記事が見つかりました。

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泣く泣く娘を両親に預け…海上自衛隊練習艦女性艦長
女性自身 投稿日: 2013年06月09日 07:00 JST

国を守るという任務が男性だけでいいのかと、私は思います」と語るのは3月22日、練習艦『しまゆき』の艦長に就任した大谷三穂2等海佐(42)。

これまで海洋観測艦には女性艦長はいたものの、ミサイルなどの大型火器を搭載した実戦に耐えうる艦艇の女性艦長は大谷さんと、もうひとりの女性艦長・東良子2等海佐(39)が初だ。

練習艦の任務は教育支援。幹部候補生学校の実習員などに基本的なことを教えている。艦長は役職。海佐は海上自衛隊の階級で、上から、海佐ー海尉ー海曹ー海士となる。海尉以上が幹部だが、大学卒業後、幹部候補生学校でさらに厳しい訓練を積まねばなれない。つまり、幹部は警察組織でいう『キャリア』。海曹以下のいわゆる『ノンキャリ』から見れば、雲の上の存在なのだ。

幹部のなかでも艦長職に就けるのは、海自全体のたった0.2%という狭き門だ。エリート中のエリートの大谷さんには130人ほどの部下がいる。女性が増えたとはいえ、自衛隊は今もなお男社会だ。女性の海上自衛官は全国で約2,400人(平成25年版防衛ハンドブック)。全体の5.8%にすぎない。

「自衛隊は階級社会。いちばん下の海士長が2等海佐の私に話すのは、ものすごくハードルの高いこと。ですから、こちらから彼らの懐に入っていかないと、なかなかきっかけはつかめません」

女性だからこそのきめ細かな気配りと同時に、タフネスも必要だ。報酬に男女差はないが、平等だからこそ、すべてが実力しだい。女性だからという甘えは許されない。そんな大谷さんには一度、大きなピンチがあった。

「子供が生まれてからですね。これからどうしようかと思いました」

大谷さんは30歳で結婚し、32歳で長女を出産したが、その2年後に離婚。しかし、出産、離婚を経験しても艦長になる夢は諦めなかった。泣く泣く娘を両親に預け、艦長を目指すべく支援艦に乗船し、訓練に明け暮れる日々を彼女は選んだのだ。2年前の3月、練習艦『あさぎり』の女性初の副長に就任し、半年の遠洋航海に出る際には「行っちゃヤダ」と泣いてすがる7歳の娘に、「ママは艦長になりたいの」と気丈に言ったという。

「娘と久しぶりに会うと『あれ?こんなに背が高かったっけ?』というくらい、すぐに成長してしまって。毎日いっしょにいられないというのは、こういうことなんだなと思いました。本当に私は“これでいいのか”と思うんです。いろんな思いが駆け巡るんです。でも、今回、艦長になったとき、いちばん最初に『おめでとう』って言ってくれたのは、娘でしたー」

大谷さんはママの顔になって、うれしそうにそう言った。

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国を守るために、家族を犠牲にする。大変だと思います。しかし、こういう人がいてくれないと、国は守れないのです。本当に頭が下がります。大谷2佐には、すばらしい艦長になってもらいたいと願います。

なお、練習艦の艦長に同時に着任した東良子2佐は、2015年1月1日付で「1等海佐」(他国なら、「海軍大佐:captain」)になり、現在海上自衛隊幹部学校付となっています。というわけで、東1佐が女性初の「将補」(他国なら、「海軍提督:admiral」)になるかもしれません。期待しましょう。

女性の活躍は、日本の未来には欠かせないこと。がんばってもらいたいものです。


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