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東京五輪、あの猛暑に耐えられるか

2013年09月14日 08時32分28秒 | 時事放談: 国内編

2020年東京オリンピックが決まったのはよいですが、7月24日(金)から8月9日(日)という開催日時を聞いてビックリ。選手はもちろん、観客も耐えられますかね、あの暑さに。

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炎暑五輪、対策大丈夫? 屋外競技は早朝と夜に この夏、東京は38度超え
産経新聞 2013.9.14 07:44

 東京で開催が決まった五輪は2020年7月24日から8月9日に計画されている。記録的猛暑となったこの夏、東京では最高気温が38度を超えた日もあったが、炎天下で競技する選手や観客は大丈夫なのか。専門家は「生理的な体温調節機能だけでは乗り切れない」と話し、熱中症対策が不可欠と強調する。

 8月9日午前7時半、7年後の同時刻に男子マラソンがスタートする国立競技場周辺を訪ねてみた。気温は早くも29・3度に達し、木陰が多いとはいえ、湿度が65%と蒸し暑い。試しに記者が10分ほど走っただけで、頭から玉のような汗がしたたり落ちた。

 マラソンコースは競技場から皇居や東京タワーを巡り、東京スカイツリーを見上げる浅草で折り返す。浅草周辺の環境はさらに過酷だ。オフィスビルやマンションが立ち並び、日陰が少なく、路面からの照り返しも厳しい。選手たちが通過するとみられる午前9時前、気温は30・2度まで上昇した。

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どうしてオリンピックは真夏開催なのか。その答を簡便にまとめた『週刊朝日』の記事を記録しておきましょう。

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7年後は今より暑い? 東京五輪は米国の都合で決まる競技時間をどうするのか(dot.) - goo ニュース

2013年9月11日(水)11:30

 今年の夏は暑かった。日本各地で観測史上最高気温を記録し、熱中症で搬送される人が相次いだ。

 2020年東京五輪は開会式が7月24日、閉会式が8月9日。今年の夏を思えば、「大丈夫?」と思ってしまう。前回の東京五輪は10月10日の開幕。もっと涼しい時期にずらせないのか。

 答えは「ノー」だ。IOCは開催都市に立候補する大前提として、7月15日~8月31日の間で開催することを求めている

  五輪招致を長年取材してきた記者は、その理由をこう解説する。「欧米のテレビで五輪の放送時間を確保するためです。9月に入るとサッカーの欧州チャンピオ ンズリーグの戦いが本格化し、米プロフットボールのNFLも開幕する。IOCが夏にこだわるのは、これらとの競合を避けるためなのです」。

 IOCにとって最大の収入源である放映権料を稼ぐため、開催時期を調整しているというのだ。中東のカタールは首都ドーハを開催地として20年五輪の招致に立候補したが、酷暑を避けた10月開催で挑んだため、1次選考で落選した。

 さらにテレビの都合に左右されるものがある。スポーツプロデューサーの杉山茂氏が言う。「20年の東京五輪でも、競技時間の変更は避けられないでしょうね」。

 五輪に商業主義が持ち込まれた84年ロサンゼルス五輪以降、アジアで開催された88年ソウル、08年北京の両五輪では、米国の「テレビマネー」による競技時間の変更があった。

 たとえばソウル五輪では陸上男子100メートルの決勝が午後1時半に実施された。当初は国際陸連が午後5時に設定していたという。

  当時の男子100メートルはカール・ルイス(米)とベン・ジョンソン(カナダ)の対決に世界的な注目が集まっていた。ただソウルの午後5時は米国西部時間 の午前零時で、東部時間の午前3時。これでは米国の放送局に放映権を高く売れない。そこで3時間半の前倒しが決まった。

 一般的に午前より午後のほうが肉体的に優れたパフォーマンスを発揮できるが、午後1時半に決勝となると、準決勝は午前中。選手にとって最高の時間設定とは到底言えない。北京五輪では競泳で午後に予選、翌日の午前に決勝となった。

 東京五輪では、どの競技が変更になりそうなのか。「米国で人気の高い陸上やバスケットボール、女子体操などでしょうね」(杉山氏)。

 これらが午前中や午後の早い時間帯になる可能性が高いという。最も暑い時間帯ではないか。一般財団法人気象業務支援センターの登内(とのうち)道彦・気象予報士は、危機感を募らせる。

「20 年五輪開催時期で見ると、今年の東京の最高気温は35度でした。同じような猛暑だと、午前9時、10時ごろにはすでに30度を超えることも。直射日光に焼 かれたグラウンド上の体感温度は、気象庁発表の最高気温より5度前後高くなります。真夏の日中に屋外で激しい運動をするのは、相当に危険です」

 さらに登内氏が続ける。「東京は地球全体の中でも温暖化が顕著で、この100年で平均気温が3度も上がりました。気温は右肩上がりなので、7年後の20年は、今よりも暑くなっているはずです」。

 世界中からやってくる観客も含め、熱中症が心配だ。日本特有の高湿度も大きく影響する。桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部の星秋夫教授によると、熱中症予防の指標は、気温、湿度、直射日光などを計算して求めるという。

「これらのうち、湿度の影響力が最も高いのです。イスタンブールやマドリードも暑さは厳しいですが、湿度は東京よりずっと低い。20年東京五輪は五輪史上でも指折りの過酷な環境になるでしょう」(星教授)

  ロス五輪の女子マラソンに出場した、ガブリエル・アンデルセン(スイス)は、熱中症でフラフラになりながらゴールした。感動的なシーンとたたえられたが、 ひとつ間違えれば命を落としていた。近代五輪で最初に選手が死亡したのも、1912年ストックホルム大会のマラソンだった。

 スポーツ ジャーナリストの増田明美さんが、04年アテネ五輪を振り返る。「スタート時の夕方でも気温が35度ありました。熱中症のために棄権する選手が続出で、あ ちこちで嘔吐(おうと)していました」。金メダルに輝いた野口みずきもレース直後に嘔吐し、医務室に運ばれたという。増田さんが語る。「東京五輪のマラソ ンが命がけの戦いになるのは必至。暑さは本当に心配です」。

 20年の東京開催が決まったからには、国の威信をかけて、安全な大会にし な くてはならない。前出の星教授はこう話す。「熱中症対策の周知や体を冷やすミストの導入、日陰の多いコース設定、医療体制の完備など、できることは多い。 でもその前に、開催時期や競技時間を粘り強く交渉するべきです」。

 東京は「アスリート・ファースト」を掲げて五輪をつかんだ。最後まで心意気を貫いてほしいものだ。

週刊朝日 2013年9月20日号

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まあねえ、朝日は、オリンピック招致反対でしたから、かなり皮肉な見方をしていますが、でも事実でしょう。暑さ対策をこなせた選手が勝つのでしょう。でも、心配は観客。熱中症でバタバタ倒れるということがありそう。猛暑対策、よろしくお願いします。


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